今回で日立フィルの皆さんとの共演は10回目となった。第8回定期が初共演、共演プログラムも多面的。
今回、ワーグナー トリスタンとイゾルデ、マーラー 交響曲第5番という 作品自体が深くつながる重みのあるプログラム。その作品の偉大さ、内包された世界の大きさ広さにリハーサル期間の数か月、自分がおぼれそうになっていた。
今年の春先は多くの公演の機会をいただき、それが北欧方面に向いていたため、切り替えるのが難しいと感じることもあったのは事実。若いころの脳みその運動神経はもはや同じようには働かない。それは当然だ。作品のとらえ方もまったく違う。作品、仕事への向き合い方を今一度自身に問い直すべし!と強く感じていたのも今年前半のひとつの事実。
日立フィルの公演のとき、このところプログラムノートを執筆してきた。今回も依頼を受けた。しかし・・・
書けなかった。物理的にも困難で担当の方にはご迷惑をおかけした。
しかし、
当日プログラムをいただき、団員の手による思いのこもった名文に接し、自分がお断りしてよかったと正直に思った。聞けば、私がお断りしてほどなく、今回の原稿があがってきたという。
その想いにあふれる演奏を75分やり遂げてくださったのが、
コメント
コメント一覧 (4件)
お帰りなさい!
長旅のお疲れがあるはずなのに、エネルギーに満ち溢れた指揮ぶりを拝見してホッとしました。しかし、終演後また別のオーケストラのリハーサルに行かれるとはゲルギエフ並みのハードスケジュールですね。お忙しいのは嬉しいことですが、計画的に休養の日をおつくりにならないと・・・・と心配になります。
あの複雑怪奇で長大な曲を、一瞬の弛緩もなくオーケストラを牽引され、掌の上で闊達に踊らせる力量の凄さには、「マーラー音痴」の私ですら圧倒されたのですから、一緒に行ったマーラー通の友人が驚嘆するのは当然だと思いました。
いつもは辛辣で辛口の男が「これは驚いた!」とただ繰り返すだけの感服の態に、私の方も呆気にとられました。
「マーラー不感症男」をすら揺さぶった素晴らしい音の世界を有り難うございました。
北欧と日本を飛び回っていらっしゃるこの夏…
スタミナがありますね?!?!
東京は猛暑がまだまだ続きそうで、流石に家に引きこもりたい気分です
どうぞ、お身体ご自愛いただき、理想の音楽を追求して下さい
私も自分なりに地に足が付いた音楽活動を目指して、今後の人生を過ごせれば…と思っています
>junsinさん
お返事遅くなり申し訳ありません。ご来場ありがとうございました。そして身に余るお言葉、じっくりとかみしめております。ご友人の方にも喜んでいただけて、オーケストラの皆さんも数か月の頑張りが報われたかと思います。大曲の重みを終わってからあらためて感じる日々です。また次のステージを目指します。ありがとうございました。暑さの中ご自愛ください。
>オケ・ロージンさん
コメントありがとうございました。本当に厳しい暑さが続きますね。
フィンランドも後半は暑かったです。日照時間が長いので建物はしっかりあたたまりますね。しかし帰国した時の空気の暑さは・・・比較になりませんでした。お忙しく様々な活動をされているご様子、どうぞお身体大切になさってください。