プレトーク

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日本フィルハーモニー交響楽団・ピエタリ・インキネン指揮 シベリウスチクルス最終公演でした。
自分は26日に公演を拝聴。美しい流れと響きによる、シベリウスチクルス完結を味わいました。
 

27日はプレトークのお役目をいただき、池田卓夫氏、奥田佳道氏という、音楽の解説・評論・紹介専門家の皆様の後を受け、チクルス最終公演の本日15分ほどお話しました。

ステージに一人で立つというのは、なんとなく何かが不足している・・・そんな感覚も覚えましたね。
シベリウスのスコアを持ってサントリーホールのステージへ。

すでに当日のプログラムでは、シベリウス協会理事でいらっしゃる神部智氏の解説も掲載、池田さんのチクルス紹介文章もあり、自分が何をお話するべきか・・・・・結構悩みましたね。日フィルの事務局の方から、「指揮者としての視点から」というリクエストをいただき、あのような内容となりました。
交響曲7曲並ぶという機会は、そうそうありません。

特に今回、3-6-7という3つの交響曲の公演、C-D-C という調性の並びは感じながら聞いていただくと面白いかと思いました。6-7を連続させて演奏するというのは、自分は初めて接しました。
そのことへの賛否両論があるということも、事前に伺っていました。

その点も少しふれました。なぜ連続させたか、考えられる理由は2点、
その結果がもたらすものが演奏で実証できていれば、それは一つのスタイルとして成立だと思います。

7番のテンポ設定は指揮者によりいろいろな考えが出てきます。
自分は、一筆書きの一直線のラインを崩さないシベリウスのスコアどおりの設定を採用。
今回のマエストロはトロンボーンのテーマの部分を一つの同じテンポとして、その前後のテンポ設計を変化を持たせながら、全体をバランスよく設計していましたね。流麗な流れを重視していたのではと感じました。

7曲すべて、美しい響きと流れで描き切った今回のチクルス、多くの方に強い印象を残されたようです。お疲れ様でした!そしておめでとうございました!

 

プレトークはお役にたてたかどうか・・・
しかし、とてもお客様熱心に静かにお聞き下さったこと。感謝です。
正直のところ15分という時間枠は難しい、取り上げる内容の厳選が必要ですね。
シベリウスや北欧の話は、語り始めると止まらないと思いますので、それは戒めて・・・・
また何か機会がありましたら。今回の反省をいかしましょうか。

自分のタクトでチクルスを何かの形で成し遂げることは、もちろん目標です。
交響曲・交響詩・音詩とりまぜて、いろいろなアイディアは持っています。
もちろん、クッレルヴォの再演も強く望むところですね。

そんな機会を実現できる力をつけてゆかねば。
精進あるのみです!

 

ありがとございました。
 

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コメント

コメント一覧 (2件)

  •  ありきたりの楽曲解説にならないプレトークはとても新鮮な切り口でした。指揮者の視点で、しかも誰も取り上げたことがなかった調性のポイントにはなるほどでした。
     しかし、肝心のI氏のシベリウスは、そつなくまとめられてはいるものの、このチクルスのはじめから終わりまでつかみどころがなく、自己主張に乏しい指揮だったので不満たらたらでした。同国人として、もう少し共感度が高くても良いのではないでしょうか。
     新田先生のグイグイ引きずり込まれる、彫りの深いシベリウスを何度も聴いてしまった今では、この程度の「好演」ではもの足りません。日フィルが頑張っていただけに残念です。
     
     

  • >junsinさん
    コメントありがとうございました。プレトークは本当に難しいものだと今回感じました。でも非常に自分にとって勉強になった機会でした。
    今回マエストロは作品からドラマ性を排除して音符が生み出す世界を純粋に美しく紡いでいったスタイルであったと感じます。響きの美しさに魅了された点も多かったですね。もちろんそのアプローチでも、またいろいろなスタイルが生まれます。
    そして多くの解釈やスタイルが生まれる作品というのは、やはり奥の深い名曲である・・ということを私自身感じています。
    私も自分の手でシベリウスの世界を描ける機会をいつの日か得られるよう、精進続けるのみです。またお聴きいただけますように願っています。

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