HPO始動

新年度の公演にむけて、リハーサルが続々始まる。
まずは、8月4日に公演を迎える、日立フィル。
1999年に初共演以来、定期的に機会を頂いている。
前回は2011年のショスタコーヴィチ#5をメインとしたロシアプログラム。

今回はドイツ語圏の音楽。
ワーグナー、マーラーに取り組む。
社屋の食堂をリハーサル会場に使用できる環境は、企業オケならでは。
暴風が危ぶまれる日ながら、2年ぶりの顔が集まった。

メインのマーラーsym.5には自分は初挑戦。日立フィルとは2008年にsym.6で共演している。
正直のところ、自分にとっては5番の方が難しく感じる。
テキストをもたない純粋な交響曲群と言われる、5番、6番、7番のグループでは圧倒的に7番が難解。
5番の難しさは、今回勉強を進める中で「勘違い」にあったかもしれないと思うようになっている。
自分の中でこの作品の顔を見誤っていたかもしれない。

その結論はすべて8月4日に。

メモリアルイヤーであるワーグナーには世界中が視線をむけ、多くのプロジェクトが取り組んでいる。
旧友であり今やワーグナー研究者として日本を代表する一人となっている山崎太郎氏も、今年は相当にお忙しいのではと推察している。先日のレクチャーも参上できず残念だった・・・。

日立フィルでは「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死を取り上げるが、この作品への向き合い方も年齢を重ねて変化があることを感じている。
 

日立フィルの皆さんは大所帯ながら、オーケストラとしてのシステムは実に見事に成長されていると感じている。前回のロシアプロの時よりも、その力は上がっているな・・・・と思う。お弟子様による事前のリハーサルでも、かなり整理整頓してくれたようだ。感謝である。

大きな作品を数々共演の機会を頂いてきた。
今回の初挑戦の作品、自分自身もまた新しい大きな世界をみることになるような気がしている。

 

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