お彼岸に

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関東は快晴になりました。
お彼岸、今日は私も母とお墓参りをすませます。

今週初め、昨年末に共演したオーケストラ・ソノーレ長野の運営委員長の小林さんが亡くなられました。
享年62歳。早すぎます。2週間ほど前に倒れたという報を受け、一度長野に伺いました。
昏睡状態の中、何とか目を覚まし再び奥様のもとへ、オーケストラの仲間の元へ戻って!という多くの人の祈りが病室に届いていました。
ソノーレ長野を始められた人と伺っています。実質的なリーダーであり、ご自分が率先して動くという姿勢で、
アマチュアの音楽活動の音楽魂をしっかりとみせてくださっていた方です。

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雪降りしきるリハーサルの中、この軽トラックでご自分のティンパニなど運んでこられます。
長野駅にこの車が見えると、「さ、リハーサルだ!」という気持ちになったものです。
ビニールシートをかぶせただけの運搬なので、少々不安を感じる姿でしたが、
「だいじょうぶだいじょうぶ」と、いつも大きな声で笑っていらっしゃいました。

長野の方ですが、北大のご出身です。学生でいらした頃、実は私の父の授業を取っていらしたそうです。
もちろん北大オケで演奏されていて、川越先生のもと シベリウスはじめとして北国の作品を多く手掛けていらっしゃいました。ソノーレ長野との初共演では、その川越先生の名曲「北海の幻想」を演奏させていただきました。

そして奥様とは北大時代からのお付き合いということ、
先日奥様が「実は、新田先生(父)に~良い人をみつけましたね~と、声をかけられたんだと 言ってました」と、
ご主人がお話されていたことを教えていただきました。
そのようなご縁があったとは・・・・・

共演は2008年と、昨年の2回だけです。
しかし、ソノーレ長野も運営委員長小林さんも昔から存じ上げているような感覚でした。

その理由の一つが、公演の後のレクリェーション。
2008年の様子はこちらに残っています。戸隠、善光寺でした。

そして昨年末も公演前後に多くのお蕎麦屋さんをご案内いただきました。
左端が運営委員長です。

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公演翌日は小布施散策でした。

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力強いティンパニ、メンバーへの大きな厳しく暖かな愛情、新しいこと、面白いことへのチャレンジ精神、
大きな声、笑い声、リーダーとして本当に皆さんの敬愛を集めていた方でした。
この写真もほんの3か月前のものです。お元気で、次の機会の選曲を相談始めていました。
初共演はシベリウス#2でした。次の機会には、シベリウス#7を・・・そんな話が出ていました。

先日のアイノラ響のステージもお聴きいただきたかった。病室にコンサートのご案内をお届けしましたが、
長野まであの響きが届いていれば・・・と、願っていました。

早すぎます。無念です。
でも、きっとご本人が一番そう思われていると感じます。
奥様のお悲しみもいかばかりかと、思います。
オーケストラの仲間の皆さんも、この突然のお別れに悲しく張り裂けるような想いでしょう。。

でも、どうか あの運営委員長が見せてくださっていた音楽魂、アマチュア魂を
オーケストラの皆さんで引き継いで、ソノーレ長野の響きを奏で続けてください。
きっと天国で運営委員長は采配をふるい続けていると思うのです。

心よりご冥福をお祈りします。
そして、ありがとうございました。

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