Last spurt!!!

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一か月後に迫りました。アイノラ響第10回定期演奏会。ラスト一か月が非常に大事であることを、
今回感じています。

昨日は長いリハーサル時間。13時スタート終了21時30分。
と、言っても間3時間休憩(会場の都合)
その3時間はセクション、パートの練習、個人練習、打ち合わせなどなどそれぞれに使っていました。
夜のコマは、全曲通し。
この時期に・・・・・・・・・・・・・・の必要があったと自分は思っています。

今の状態でも非常に美しくシベリウスの音が描けている曲もあります。
でもでも・・・
ここから先が本当にオーケストラとして作品に取り組む顔ができた!という姿だと思っています。

多くのアマチュアオケと長い時間接してきました。
自分が年齢を重ねたためか、自分の中の変化か・・・
アマチュアオケの本番までの歩みを、今一度見直そうと思っている自分がいます。

プロとは全く異なるリハーサル時間を歩むアマチュアオケです。
プロ楽団が二日でできることを、数か月必要とすることもあります。
プロ楽団のリハーサルは、定期クラスのものでも最大四日・・・それが通常ですね。
多くの演奏会は二日間のリハーサルで仕上げてゆきます。
何が違うのか・・・・・・・・・・技術!音楽力!と言ってしまえば簡単ですが、
個人的なその力以上に、オーケストラとしての共通の言葉、オーケストラが一つの個となって作品にどのように向かうか・・・向かうことができるか・・・というところで、まったく力が違います。

アマチュア奏者の中にも非常に音楽性の高い人、センスの良い人、技術が高い人、たくさんいます。
そのことはこの25年ほどのアマチュアオケとの共演の中で私自身多く接し、体験しています。
でもそれがオーケストラ全体の顔にはなかなかならない。
「やりとり」が「やり・やり・やり・・・・」 どちらかというと、受容する力がアマチュア団体には必要でしょうか。
他の人の音を受け止める力、そこから判断する力、全体の流れの中で自分の役割をすぐに判断する力。
それは簡単なことではないです。だからリハーサルを多く必要とします。

オーケストラ全体での音言語を用いた話し合いの時間でもあるリハーサル。
自分のパートだけきちんと演奏できても、それは成り立たない。会話にならない。

アマチュア活動が世界一活発で熱心である日本です。それは間違えない・・・・
増え続ける楽団数。その中でそれぞれがオーケストラとして育ってゆく努力がより求められている時代に入っていると感じるのです。

そしてそこに関わってゆくからには指揮者である自分もしっかりその歩みを見て、試行錯誤しなくてはいけないと改めて感じます。

アイノラ響もこの10年の間に本当に様々なことがありました。
それは来月しみじみとみんなで振り返ることとなるでしょう・・・・・
 

今回のプログラムはいわゆる「有名な」作品、耳になじんだ作品は並んでいません。
でも、いずれも美しく、荘厳で、神秘的で・・・素晴らしい作品ばかりです。
大きなソロの曲もあります。素敵なデュエットもあります。いずれにメンバーの素晴らしい力が発揮されます。
そしてオーケストラ総体として、納得のゆく響きと流れを作り出す責任が自分にあります。
ラストスパート、大事な時間であります。

 

そしてその中で、また次の演奏会への準備も始まります。
今年5月に初共演の青山学院大学のオーケストラリハーサルが今週始まります。
こちらも北欧プログラムになっています。

来月のシベリウス協会企画の準備も進みます。
 

 

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