オーケストラ・エレティール第47回定期演奏会終了

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武蔵野市民文化会館にお越しいただきました、700名余りのお客様。
本当にありがとうございました。

このホールでの公演は自分はとても久しぶりです。懐かしいホールです。
まもなく25年の歴史を迎えるエレティールの皆さんとは度々共演の機会を頂いています。
その積み重ねの歴史の中で、今回弾き振りという初めての試みをお願いしました。
室内楽や伴奏でのピアノの役割とはもちろんまったく異なります。
でも、自分の感覚の中では室内楽に近い形で取り組んだベートーヴェンの1番でした。

そう、今回コンセプトは「1番」

もちろん正確には、ベートーヴェンのピアノ協奏曲は第2番の方が先に書かれています。
ナンバリングとして1番にこだわってみました。でもフレッシュな作品であることは今回再認識。

モーツァルトの1番も父親の手が入っているという記述もあります。今回ベーレンライターの出版譜と、自筆譜の両方を参照したもので演奏しました。第3楽章は自筆譜の構成で演奏しました。
とても魅力的な作品。これが8歳の少年モーツァルト!・・という驚きもありましたが、
世の中の天才というものは、生まれたときからすべてがその身体の中で完成されているものだと自分は思っています。年齢とともに、また経験とともに、順番に再構成、整理してこの世の我々にわかる形で作品を見せてくれている・・・そのような印象の元、「モーツァルト君、やってくれるね!」のような気持ちで取り組みました。
エレティールの皆さんも、非常に前向きにこの作品の姿を描き出してくれました。

タクトの後のピアノ演奏は、大丈夫かな・・・という想いは少しありました。
が、
あとは楽しくメンバーとともに室内楽だ!という気持ちでピアノの前に座りました。
時々立って・・・その役割があったのでむしろ落ち着いていたのだと思います。
12歳の頃、当時のピアノの先生 佐藤洋先生とおっしゃいました。この先生がくださった課題、
お姉さん弟子の方とともに、先生のお宅でレッスンを受けていたころのこと・・・あの空気を思い出します。
そのお姉さん弟子の方も、昨日ご来場くださいました。とても嬉しいことです!

個人的にピアノ演奏には反省大でしたが、非常に楽しい室内楽の時間のようでした。
オーケストラの皆さんもリハーサルより集中力はぐんと増して、よい会話が増えました。

この協奏曲のリハーサルについては、その運びに自分の中でたくさん反省があります。
次の機会はまずないと思いますが・・・・この反省は大事に咀嚼したいと思います。

さて、後半はいつもの顔に戻り・・・(衣装も取り替えました・・・)
念願のショスタコーヴィチ1番!
シンプルであること、無駄の少ないこと、凝縮していること・・・そのような作品を好みます。冗長であること・・・・苦手なのかもしれません。
ということで、この1番は昔からお気に入りでありましたが、演奏の機会は今回初めて。
ソリスティックな部分が多い交響曲。技も必要。パワーは瞬間湯沸かし器のような作品。
ショスタコーヴィチが18歳の時の作品。これもまた天才の作品です。

ショスタコーヴィチの交響曲を、エレティールの皆さんとは5番9番、7番と演奏してきました。
そして今回4曲目、第1番です。このオーケストラにはショスタコーヴィチを演奏するとき、あるスイッチが入るようなところがあると感じています。相性なのかもしれない・・・
今回ソロは、コンサートマスターだけではなく、チェロトップにも大きなソロが。とても素晴らしかった。
管楽器も、オーボエの長いソロはもちろん、トランペット、クラリネット、ファゴット、ホルン・・・ティンパニも。
とにかく、最終的にメンバーの皆さん力を発揮していました。

エレティール創設時のメンバーも残りながら、若い世代が徐々に増えてきている今、
オーケストラとしての成長、歩みを模索し始めていると感じています。

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今回のコンサートミストレス、まきこさん。華奢でお若く美しい方。でもとてもどっしりと落ち着いているのです。
繊細なソロ、プレッシャーも多かったと思いますが、最後まで落ち着いて丁寧に取り組んでいました。お疲れ様でした!

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こちら、エレティールの代名詞である!?団長さま。
気持ちの良い団体という声が多く外部からきこえてくるエレティールの顔です。
でもそのお顔は、宴会の最後には静かな眠りへと・・・そしてメンバーにかつがれて帰路につきます。
それもまたエレティールの風物詩!?とにかくこの方のご人徳によるところが多いオーケストラであると25年に迫るお付き合いの中で常々思う次第です。本当にお疲れ様でした!

今回はあまり写真を撮影していません。後からそれに気が付きました。
やはりいつもとは違っていたのかな・・・・・
終わっての疲れはあまりなかったのですが、次第に・・・出てくるような雰囲気です。

お世話になった皆様、ありがとうございました!!!
ご来場くださった、多くのお客様。懐かしいお顔のお客様、本当にありがとうございました!

 

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コメント

コメント一覧 (4件)

  •  弾き振りという新境地を開拓された記念すべきコンサートを拝聴できたのは幸せでした。端正ながら、コンサート・ピアニスト真っ青の堂々たるステージでしたね。しかもご自身が120%楽しんで居られるのが凄いです! また、アマオーケストラが難しい場面で乱れずにキチンとフォローできたのも立派でした。
     アンコールに弾かれた第1交響曲の第2楽章(この日の趣旨から最高の選曲ですね!)は、この交響曲への先生の向き合い方が鮮明に見えて、全曲拝聴したかったところでした。
     お色直しをされてのショスタコーヴィッチは、全景が俯瞰できる見晴らしの良い、骨組みのしっかりした演奏で、満場を唸らせる圧倒的な説得力でしたね。新田先生の意図に十分応える能力を発揮したエレティールの皆さんも大したものだと感嘆しました。
    今回も質の高い音楽が堪能できた至福のひとときでした。有難うございました。
    同行のH氏夫人が「髪を短くされたのがとても良い。スリムになられた」と女性らしい感想を述べて居られました。

  • はじめて行ったのですが、かんげきでした。
    気持ちよく音の渦に巻き込まれるような感じが心地よかったです。
    とてもキレイで迫力ある演奏会でした。
    ふだん聞きなれない曲ばかりでしたが、おもしろい曲ばかりでした。
    指揮しながらの演奏、指が鍵盤の上で、弾むようなダンスをしているようなリズミカルな演奏で、カッコかわいいかんじでよかったです。
    うまく言えないですが・・・やっぱり生の音っていいですね!

  • junsinさん
    ご来場、コメントありがとうございました。身に余るお言葉です。
    皆さんの血圧をあげ、冷や汗もたくさん・・・であったのではと思っております。おかげさまで何とか最後にたどり着きました。不思議と落ち着いていましたが、楽しみすぎてコケたところが多々ありました。お恥ずかしい次第です。
    確かに昨秋から少しスリムになりました!そしてショートヘアはとても楽です。若い頃この雰囲気でしたが、少しだけ戻った気分です。その気分のまままた頑張ります!本当にいつもありがとうございます。

  • >ひとくち☆ミさん
    はじめまして。ご来場本当にありがとうございました。そしてご感想コメントも嬉しく拝読しました。作品を楽しんでいただけて、何よりうれしいです。またお聴きいただけますと嬉しいです。寒さ続きます。お身体大切に!

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