美しき思考の音

今日は桐朋学園ベーシックオーケストラCオケの最終合奏日。課題の3曲をリハーサル後、最後に通して終了!
いつもながら、ご指導くださる弦楽器管楽器の先生方の大いなる財産となるお言葉に支えられている。
私自身が勉強になってしまう・・・というありがたいお言葉。
プロの楽団で長きにわたり蓄積されてきた音楽の時間から語られる言葉には、本当の意味が宿っている。
若い学生たちも、ぜひぜひその中身を咀嚼して受け取ってほしい・・・と切に思った。
お世話になりました!
来年度もまたよろしくお願いします。こちらも精進です。

そしてその足で初台へ。

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こちらを拝聴。東京シティフィル第265回定期演奏会です。

スウェーデンのモーツァルトと言われる、クラウスの作品が冒頭に。
マエストロのアプローチもあり、非常に鮮明に音楽が語られていました。
ヨーゼフ・マルティン・クラウス(1756-1792) まさにモーツァルトの生没と近い時代です。
本日は1789年に作曲された、シンフォニア・ダ・キエザ(教会シンフォニア)。これはいつか自分も手掛けてみたい作品です。

続いてモーツァルトの交響曲第25番。こちらも雄弁な演奏。ピリオド奏法の意味と原理を熟知のマエストロによるアプローチは、ヴィヴラート表現有無にとどまらず 音型と和声構造の表現がクリアー。シンプルでドラマティック。素晴らしかった。

後半はマーラーの交響曲第4番。本日のお目当てでした。来年これを自分も手掛けます。
すでにシティフィル―マエストロ鈴木で マーラーシリーズが演奏されていますが私はこれが初めて接する機会。思った通りと言ったら失礼になりますが、想像通りの響きとアプローチ。スコアの言葉がそのまま音として生まれていました。マーラーは背景を多く背負って紹介されることの多い作曲家。その点の魅力ももちろんありますが、逆にその雰囲気で演奏が終わってしまうことの危惧もある作曲家。シンプルに音の意味だけで納得される演奏に出会えた時、その喜びは大きいです。

この曲には自分は桐朋学園時代にスコアで向き合い、当時の桐朋の学生オケがこれを取り上げていたこともあり、勉強していました。自分での演奏経験はまだありません。
本日の演奏の中で、ヴィヴラートの使用方法はマエストロの厳密なご指示があったのでは・・・と(リハーサルを拝聴していないので、うかつなことは申せませんが) 和声構造がそれにより非常に明確になったと自分は感じています。音型それ自体が含む音楽的な言葉の意味とエネルギー、それも説得力をもって演奏で語られていましたね。いずれにしてもシティフィルの皆さんの表現がマエストロの意思を、作曲家の意図を明確にされていたと思いました。
すっきり明快で、また思索にとんだ素晴らしい時間を頂けました。

日本のオーケストラ、日本のマエストロ。素晴らしい演奏が生まれる時間を、もっともっと多くの人に知っていただきたいですね。日本の音楽家の端くれとして、そのことは強く思います。

 

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