長野は少し暖かでした。
ホクトホール大ホール。長野駅から徒歩10分ほど。
大きな総合ホールです。
楽屋でこんな素敵な人たちが待っていてくれました。
リンゴで作られたサンタさん?胡桃で顔ができていました。メンバーの方のお手製です。
香りがよくてとても気持ち良かった。ありがとうございます!
10時からリハーサル。大ホール、柔らかな響きです。ステージでも程よい距離感の中、
アンサンブルの耳が使いやすい響き。
リハーサルの後、楽屋を訪ねてくださった方3名!
音大時代の同世代の皆さん。クラリネットの町田君、トランペットの松井君。
お二人とも長野の吹奏楽界を牽引されています。懐かしい再会!どうもありがとう!!
同じ会場の別ホールでアンサンブルコンテストが開催されていたのですね。
そちらの仕事でいらしていました。
そして桐朋学園の後輩指揮者、荒川さん。彼女は長野県の方。
ドイツの劇場での2年間から戻って今は地元に戻られています。
演奏会に足を運んでくださいました。
開演は14時。予想を超えてお客様お越しくださいました。844名!
当日券が139枚も出たということを後で伺いました。うれしいことですね。ご来場ありがとうございます。
ニルセンの序曲は冒頭、摩訶不思議な雰囲気で始まります。その静けさ、ミステリアスな雰囲気をメンバーの方もしっかり表現してくださいました。管楽器の各ソロも美しくきまり、よい流れで終了!
ラフマニノフのピアノ協奏曲、ソリストの久保田千裕さんは長野出身。
とても優美で抒情的でそして雄大なソロの響きと共演できたこと、嬉しかったです。
オーケストラも素晴らしかった。各ソロも美しく、ソロをしっかり聞いていましたね。
前半のコンサートマスター、山崎さんはピアノも弾けます。練習代奏をしてくださいました。
そんな彼女ですので、ソロの音をしっかりと聞くことができて、絶妙なサポートをしていました。
こちらも非常に安心感を持ってタクトを持っていました。
コンチェルト終了後、久保田さんを囲んで、コンサートミストレスと私。
さて後半はメンデルスゾーン。第1稿で演奏するのはこれで・・・4回目?
ベーレンライターの楽譜ではversion 1/2の両方の記載があります。部分的に弦楽器アーティキュレーションや音など疑問検討の余地ありが残る楽譜です。自分も少し手を入れたうえで第1稿版を選択しています。
この宗教改革は2番目の交響曲。有名な第3番、第4番よりも前に作られています。
そのことは作品の中で十分感じられますが、自分はこの作品に非常に魅力を感じます。
弦楽器が難しい曲です。ヴァイオリンからコントラバスまでのユニゾンフレーズが長く続く・・・細かな音の連続するフレーズ・・・乳酸値がたまる曲かもしれません。
メンバーの皆さん、本番の集中力が素晴らしかったです。ホールの響きにも助けられ、コラールも美しいバランスになりました。そしてフルートのソロもお見事!繊細で可憐な様式でルターの讃美歌「神はわが櫓」の旋律で始まる終楽章へのレチタチーヴォ楽章を演奏してくださいました。
お客様からも大きな暖かな拍手!ありがとうございます。
アンコールにはこの曲のテーマである「神はわが櫓」を
実はこのアイディアは急きょ決まったのです。1週間の間で楽譜作成など準備をしてくださった皆さん、
本当にありがとうございました!
弦楽合奏の伴奏で、そして降り番のメンバーは聖歌隊として、管楽器のメンバーはその場で起立して
歌いました。プログラムにも歌の楽譜を挟んでいただき、会場の皆さんにもご一緒していただきました。
とても大きな声で歌ってくださった方もちらほら会場に、嬉しかったです!
宗教的なことは別として、祈りに満ちた暖かな響きの中で終演できたこと、嬉しかった。
後半のコンサートマスターは横田さん。この宗教改革を長年演奏したかったそうです!
お二人のしっかりとしたリーダーのもと、素敵なアンサンブルを作り上げたオーケストラソノーレ長野の皆さん。
素晴らしかったです。
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