巡り巡り・・・

今週も日々様々なことが・・・

札幌から戻った日は、その足ですみだトリフォニーへ。新日フィルーダン・タ・ソンによる、ベートーヴェンピアノ協奏曲全曲公演の初日へ。
1番、2番、3番と一日に拝聴できることはめったにない。
1番はもちろん耳をダンボに、目を見開いてじっくり拝聴。
初期の作品のスタイルにあわせて、オーケストラも編成を絞っていた。
ピアノも響きをコントロールして、軽妙でおしゃれな作品の語りを大事にしていたように感じた。
2番は本来は1番になるはずの作品。この2番の独特なピアノの扱いは、初めてのピアノ協奏曲作品ということを考えると、やはりベートーヴェンはすごい音を身体で鳴らしていたのだと思い知る。
3番は、オーケストラも編成を大きくし、ピアノも重心の低く重厚なものに変わっていった。

二日目は拝聴できなかったけれでど、おそらくこの流れで5番に向けて質感が違っていったのだと思う。
自分は足元にも及ばないけれど、1番についての方向性はとても近いものを感じた。
やはり1番は室内楽だ。

木曜日はいつものように授業、
あっという間に演奏会がやってくるように思う。本番は12月2日

本日は自分のもう一つの母校、桐朋学園のオーケストラ授業へ。
私はディプロマコースで入学したが、当時のオーケストラ授業は一つ一つの公演にむけて、エントリー制でオーケストラが組まれていたように思う。
齋藤秀雄先生がご存命の頃は通年で、オーケストラのノウハウを徹底的に鍛えられた授業があったそうだ。
その通年オーケストラを昨年から復活させたとのこと。

私の担当は、高校生の弦楽器、大学から入学の弦楽器学生、そして管楽器の大学生で編成するオーケストラ。オーケストラとしてはまだベーシックなクラス。
分奏と合奏を行った。弦楽器の分奏はN響コンサートマスターの篠崎氏が。私は管楽器を担当。

日本のトップ奏者の皆さんがオーケストラ授業の担当をされていて、学生たちをみていらっしゃいます。
その中で学生たちに向き合ってゆくのは、こちらも非常に背筋の伸びる想いで勉強になります。

しかし、今週は3つの音楽系大学に関わりました。これが今月末まで続きますね。
学校により教育方針も学生の気質も環境も違いますが、多くの学生が自分の道を模索し作品にまっすぐ向き合っている状況には、こちらもしっかりせねばと思います。

 

大学認可についておおもめでしたが、私は「大学が多い」という意見には賛成です。
しかしむやみに増やすことも、むやみに廃止することもどちらも問題です。

大局的に日本の教育界を見据えて今後の指針を出せる人は日本の中枢にいないのでしょうか?
ブログでは自分も度々拙い意見を書いていますが、どう考えても日本の教育界はよい状況とは言えないと思っています。

もっとそれぞれの能力や適性、気質にあわせて、柔軟に進路を選択しそれぞれの道を磨き上げるシステムを作ってゆかないと、なんとなく中途半端なまま社会に飛び出さざるを得ないことは多い。

現場での危機感は年々高まる一方です。
大学の授業数を増やすだけではどうにもならない。夏休みも短くなり、学生たちの自主的な研修に費やす時間も摂れない。自分を見つめる良い時間なのに、ばたばたと過ごして「こなす」ことに一生懸命になる。
自主的な、主体的な人生選択を行える人間が増えないと、日本はこのままつぶれてしまう。
でも圧倒的な高齢者を支える若い世代には、我々の犠牲にはなってほしくない。
ここまでになるまでほったらかしにしたのは、まぎれもなく我々から上の世代だから。
その責任は自分たちで取らなくてはいけないんじゃyないの??と思うことしばしば。
 

この先、高齢者が早く社会からリタイアするシステムが一部で始まるかもしれない。
それは必然的な流れだと思う。
そして一方、リタイアした人間が役に立てる環境も作ってゆかないと、片手落ち。
それは「名前」で生きることではなく、長い人生の中の「知恵」「見識」を求められ、
多くの経験値で若い世代のサポートをできる仕事の場を作ること。
特に若い世代の子育て支援。

若い世代と1週間接した今週、人生街道についていろいろと思うことが多かった。

そして一つ、とても懐かしい時間があった。

 

kanaesama and chudai.jpg

自分の初めの師匠、小松先生に以前お世話になっていた関係者。
中央大学のオーケストラには自分は5年間団友として一緒に活動させてもらった。
ヴァイオリンを弾いていた。卒業して1年目のアジア演奏旅行も同行。その時の世代と再会。
懐かしく、そして祈りににた気持ちがながれた時間。素敵な機会を作って下さり、本当にありがとうございました!幹事のKさん!自分はここから「指揮」の道に歩き出したということを、再確認です。

 

 

 

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