お弟子様卒業!?

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東邦音楽大学・短期大学 ウィンドアンサンブル演奏会を拝聴。
お弟子様がこの5年間指導していた大学の吹奏楽授業の公演の一つ。秋に大学主催の定期演奏会、そしてこの時期は学生の自主公演という形で行われていました。

どこの大学も、どこの音楽大学も、時代の変化の中で様々な問題に対面していて 毎年大学の中が変革の嵐・・・そんな状態だと思います。自分の勤める大学もそうです。
毎年の学生の変化や、大学の組織・方針の変化に対応しながらこの5年間よく頑張ってきたと健闘をたたえたいと思います。お疲れ様!
この演奏会を最後に、お弟子様は東邦音大の仕事を終えて別の現場に行きます。
卒業式?でもある公演、いろいろと関係者が駆けつけていました。私のアシスト以外でもあちらこちらのアマチュアオケでタクトを持っています。平日なのに、みなさん駆けつけてくださっていましたね。
アイノラ響のメンバーも数名ご来場、どうもありがとう!
多くの人の支えがあって、どんな仕事に携わる人でも成長します。
それを見てきた5年間でもあったかもしれない。

自分のことを振り返っても30代というのは、一番変化が多いと思います。
指揮者としてはもちろんまだまだひよこといわれる世代。
プロの現場に行けば、圧倒的に自分より年長の方が多いことになります。20代、30代というのは学びながら、成長して、そして現場の音を育ててゆく・・・そんな時代です。
叩かれるし、時には相手にされなかったりする・・・誰もが通る道ですよ。
思い返すと、この時期にいろいろ厳しい指摘を頂いたり、喧嘩をしたり・・・そんな言葉や態度は後々残っていて、それがいつのまにか自分の中の大きな財産になっていることも・・・・10年くらいしたら感じるようになるかな。途中経過の無我夢中の世代、それがないと 大きく成長できませんな。

ということでこの演奏会、
選曲もなかなか多岐にわたり面白かったです。

後藤洋 「輝く日への前奏曲」
P.スパーク「メリーゴーランド」
別宮貞雄「清くあれ、爽やかなれ」
A.コミタス「Elegy for Tohoku」
ウェーバー「ファゴット協奏曲」(ソロ 鈴木一志)

長生淳「トリトン」
J.バーンズ「詩的間奏曲」
真島俊夫「3つのジャポニズム」

今年1月に亡くなった別宮貞雄さんの 吹奏楽コンクール課題曲でもあった作品が聞けたのは、なかなか貴重でありました。内容はとても難しいと思います。
コミタスの作品は、東日本大震災へ追悼と復興の祈りの作品として書かれたもの。東北民謡3曲が入って、ハーモニーのアレンジがとても魅力的な作品になっていましたね。これは自分も演奏したいなと思いました。
ファゴット協奏曲のソロは、東邦音大でも指導されている日フィルのファゴット奏者鈴木さんでした。
素晴らしかったです。学生たちとともに音を語っている・・・そんなアンサンブルが聞こえました。

後半は大きな曲が並びましたが、「トリトン」は、いわばこの大学の吹奏楽授業が生み出した作品です。
国立音大も一昨年演奏させていただきました。長生さんの魅力が満載の作品です。これからもどんどん演奏されてほしいですね

バーンズのこの曲は初めて聞きましたが、これもいずれ自分で手がけてみたいです。

3つのジャポニズムは昨秋、フィンランドでも演奏してきました。この曲は演奏効果も高いし、日本のエッセンスがコンパクトにそしておしゃれにかつ華やかに盛り込まれていて・・・素敵な作品です。
東邦の学生の皆さんも、若いサウンドで勢いのある日本のリズムを聞かせていましたね。

5年間のバンドとしての成長も感じられました。
学生個々の課題をクリアーしてゆくという大学での時間のほかに、合奏授業というのは また違う視点、観点で音楽作品をみつめ、響きを作ってゆきます。そこには指揮者としての目、トレーナーとしての目、各楽器の指導者としての目、複数の視線が必要です。役割がそれぞれ別なのですね。
多くの指導者がかかわっての授業の中で、5年間指揮者としてこのバンドをけん引してきた仕事にたいして、
心よりお疲れ様!と思います。一つの仕事、卒業ですな。おめでとう。

吹奏楽の世界は とかくオーケストラの音楽の世界と別にして語られがちですが、
私自身は「それは違うでしょ・・」と、ず~~~~~~~~~~~~っと、思っています。 
吹奏楽という形態を用いた音楽作品、芸術作品というものが存在するというだけのこと、
ましてやこれだけオーケストラの作品の編曲ものを演奏している吹奏楽に携わる皆さんがいるのに、どうしてそこの棲み分けをするのか、しなければいけないのか・・・・自分には理解ができないのです。
吹奏楽独自の色合い、世界、よさ、特徴があることはもちろん認識します。自分も経験者です。
でもそこだけではない・・・

終演後、関係者が楽屋に集まりましたね。

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gakuya4.jpgどやどやと押し寄せましたが、
 

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「皆さんで飲みに行ってください」と、マエストロのおことばがあったので 行きました。
マエストロのツケにさせていただきましたので、あとはよろしく!な~んて。

弟子ということで自分のところで指揮法や指揮のレッスン
をした生徒さんは数名いますが、現在もその道で頑張っているのは二人。私のもう一人の弟子、中村匠君も、現在吹奏楽にみっちりとかかわっています。
学生時代レッスンに通ってきていて、今は演奏者として吹奏楽の世界で活躍している人もします。
その彼は今年作曲者としても広く紹介されています。今年の吹奏楽コンクール課題曲に選ばれた、
和田信さんです。航空自衛隊中央音楽隊のメンバーです。
皆さん、それぞれ個性と能力を生かした活動をしているな、と思っています。
若者よ、大志を抱け!

です。

 

 

 

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