吹奏楽の話題

15日(再放送19日)、22日(再放送26日)と続いている「吹奏楽のひびき」の放送ですが、
お陰さまで嬉しいご感想やコメントを頂いています。
自分は初回は聞けなかったのですが、後半の「展覧会の絵」は何とかウォークマンについているFM受信で移動中に聞くことができました。
昨年11月30日の収録なのでそれほど時間は経過していないのですが、そのあとの怒涛の忙しさのためか、
1年ほど前のように感じています。

展覧会の絵については、今回の中橋さんのアレンジがとても面白くてこれまでにない響きが随所に聞えてきたことと思います。オリジナルのピアノ曲からの編曲なので、ラヴェル版とは音が違う個所も多々あり。
技も必要とする編曲ですが、音色の確立とバランスへのケアも必要ですね。TKWOの皆さんの見事な演奏でその編曲の新しい面白さも聞えていたことと思います。自分でももう一度じっくり聞いてみたく、また演奏してみたく思っています。
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この公開収録の模様がバンドジャーナル2月号に掲載されています。

そしてこの2月号に偶然なのですが、お弟子様が5年間務めている東邦音楽大学のウィンドオーケストラの授業の様子も掲載されているのですね。
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こちらは左半分のページですが、見開きで紹介されています。3月28日に年度末の演奏会が開催されます。
ほぼ毎年拝聴していますが、確実にバンドの技量が上がっているのが感じられます。

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そして同じ雑誌のもう一つの特集、来年度の吹奏楽コンクール課題曲が決定したという話題。作曲者5名の中で一人、元教え子がいます。和田信君。彼は国立音大でトランペットを専攻して、現在は航空自衛隊に所属しています。もちろん吹奏楽の授業でも接していましたが、学生時代に実は指揮のレッスンも一時期していたことがあります。和田君はピアノも非常に上手で譜読みが速い。スコアリーディングのテキストもどんどん読んでしまう才能がありました。現在音楽隊ではハープも演奏しているということ、幅広い才能の持ち主です。課題曲のマーチを今年演奏する機会があるので、今から楽しみにしています。

同じく課題曲ではなんと長生淳さんの作品も並びます。長生さんともこの10年あまり度々その作品に接する機会を頂いてきましたが、敬愛する作曲家の一人であります。吹奏楽のための「交響曲」に接したのが一番初めでしたが、その時の衝撃は大きかったですね。その体験があったのでヨウコ・ハルヤンネさんから委嘱依頼があった時に迷わず長生さんを御紹介しました。

ということで今月発売中のバンドジャーナルには、何かと関係する話題が多くて・・・ご紹介させていただきました。

今回の「吹奏楽のひびき」前編の放送ではオリジナル作品の演奏でしたが、正直のところ自分は吹奏楽のオリジナルを演奏する方が好きです。そして編曲の場合は管弦楽からの編曲ではなく、ピアノ作品や室内楽や、弦楽オーケストラなど編成を異にするものからの編曲の方が魅力を感じています。管弦楽の焼き直しではないもの、あくまで管楽器・打楽器を中心とした編成の新たな音作りというところに惹かれるわけです。

そして吹奏楽もそろそろ「古典」ができる世代に入ってきました。ホルストの有名な第1組曲第2組曲は100年前のものです。日々、毎年膨大な新しい作品が生まれて多く演奏されている吹奏楽の世界ですが、そろそろ古典のものも今一度じっくりと取り組んで魅力を引き出す機会を自分は多く持ちたいな・・・・そんなことも感じています。
新たな作品に対しても、新たな音楽の可能性を追求していくことを作曲家とともに行っていきたい・・・
管弦楽に接する時と何も変わらない姿勢で作品に向き合うこと、それは今後も続けてゆきます。

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