舘野泉先生からバトンを受け取り、いつの間にか7年目に入ったお役目。日本シベリウス協会会長・・・・・・
今の時代のシベリウス協会で何ができるか、何をやるべきか、どんなことを望まれているのか考える月日だった。非営利の組織としての在り方、ソサイェティとしての活動姿勢など折々理事運営委員の皆様とも意見を交わし、会員の皆様から総会でご意見を頂きながら月日が経っていた。
2007年の没後50年、2015年の生誕150年、2017年のフィンランド独立100年、2019年の日フィン国交樹立100周年・・と、
アニヴァーサリーが続いたため、そこに合せた企画を行うことができた。この機にピアノ全曲演奏会、室内楽企画、フィンランドでのピアノ全曲演奏会、フィンランドの男声合唱団とのクッレルヴォ公演、日フィン100年と初代会長渡邉暁雄先生生誕100年に因んだ企画等々、協会内の様々な力を結集しての企画が継続できた歳月だった。後年資料として活用できるプログラムや会報特集も貴重なものだと思う。
そしてこのCOVID-19により活動の制約が生まれた。厳しい状況、気をつけて日々を過ごす中、しかし、やれること、やるべきことはまだまだある。
シベリウスはもちろん、フィンランド、北欧の音楽芸術に向き合う時に一番問題になるのは、日本語で読める資料がまだまだ少ない事。もとになる資料開示がまだ少ない事、そして新たな情報がどんどん出てくること、それに対応できていないこと。楽譜の世界でも十分な資料研究がされている作曲家はまだ少ない。とにかく、やることはたくさんある。
そのうちの一つの側面、「カレワラと音楽」というカテゴリーで、少しずつ皆さんと紐解いてゆく企画を始めてみた。本日の主役「レンミンカイネン」だけでも多くの解説の時間が必要になる。
あの組曲の背景、成立の経緯、作曲までの道、テキストとの関係、そして組曲とは別にピアノ曲として描かれたキュッリッキのこと等々、いざ始めてみると自分の頭の中には果てしなく、カレワラシナプスが広がる・・・どうなりますか。整理しながら、そして皆さんと協議しながら、喜んでいただける内容を続けてゆきます。
ひとまず、第一弾終了。本当にありがとうございました!自分の個人的なフィンランド語の先生でもあるライヤ先生、大変にお世話になりました。今後の企画でもお力をお借りする予定です!よろしくお願いします!
そして協会の事務局人見さん、また今回もZoomホストとして技術的側面を担ってくださった萩生さん、たくさんの作業を本当にありがとうございました!
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