シベリウスによるフリーメーソンの曲

行列賛歌

アイノラ交響楽団は昨年の第17回定期演奏会は中止。そして2021年4月18日に第18回定期演奏会を予定しています。
曲目は第17回に予定していたものをそのまま演奏します。現在のところ開催にむけて慎重に準備を進めている段階です。

今回のプログラムについては、こちらのウェブサイトをぜひご覧ください。プログラムコンセプトも記載されています。
2004年に第1回の定期演奏会が開催されてから、いつの間にかこんなに時が流れました。シベリウスを中心としたプログラムだけで続けてきた活動。最近はシベリウスやフィンランドと関連あるほかの作曲家も取り入れています。

プログラムは
交響曲第2番
休憩
2つの厳粛なメロディ
交響曲第6番
行列賛歌

この流れです。え!と驚かれる方もいらっしゃると思います。
先日名古屋シンフォニアの皆さんと演奏した交響曲第2番、まぎれもなく通常メイン曲としてどーんと最後に鎮座します。
そのような内容を持つ作品です。しかし、アイノラ響らしい・・と言いますかアイノラ響だからこう並べたというオーダーになっています。
作曲順であること、そしてコンセプトにもあるように「祈り」の様々な形態がシベリウス後期にむけて音楽の語り口を変えてゆく様をお聴きいただけるかと思います。シベリウスは1922年、フリーメーソンに入会しています。フリーメーソンにまつわる作品が後期に遺されています。
今回最後に演奏する曲は、フリーメーソンのための儀式音楽が複数並ぶ作品113からの曲です。テノールとハルモニアのために作曲されました。行列賛歌は作品113-6 Salem というタイトル。因みに12番はFinlandia-hymniです。ただし歌詞はよく歌われているKoskenniemiではなく、Wäinö Solaによるものです。今回演奏する第6番も原曲は歌詞があります。上に掲載したのがそれです。
また、この曲は1938年頃に混声合唱と管弦楽のためにシベリウスが編曲しています。アイノラ響では管弦楽のみの演奏です。旋律はシンプルなのですが、だからこその難しさがあります。
そして第7曲のVarje själ som längtan brinner:(英訳)Whosoever Halth a Loveは作品の後半にAndante Fastivoの一節が聞こえてきます。1922年に弦楽四重奏の形で書かれたAndante Fastivoです。入会の時期とも重なりますね。
奇しくもこのような厳しい状況の世界、その2年目に入った今、全人類でこの事態の収束へと向かっています。それぞれが終息にむけてできることを行う。祈る想いで皆が日々過ごしています。そんなつもりで選曲したわけではないプログラム。しかし作品が持つメッセージを大事に演奏してゆきたいと思っています。

お陰様でこの四半世紀ほどでシベリウスの管弦楽作品はほとんどのものを演奏する機会を頂いてきました。貴重な作品の日本初演の機会も頂きました。まだ手掛けていないもの、あります。この先も「JSWシベリウス全集」の動向も見ながら作品に向き合って現実の音にしてゆきたいと思います。もちろんマスターピースは何度でも演奏してゆきたいですね。

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