mahoroba ja RSO

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本日もヘルシンキへ。 昼食をマルヤッタさん夫妻と一緒にタイ料理の食堂ですませて、駅まで車で送っていただき、列車で向かいました。やはり今日の方が混んでいましたね。なにせ金曜日。人の移動がぐっと増えます。故郷へ週末戻る人、空港から出発する人などなど・・・荷物を持った人が昨日の”Z"の列車にたくさん乗り込みます。

2000年から毎年フィンランドに来ていますが、実はあまりヘルシンキを知りません。
用事がある時しか来ないということと、その用事の場所にしか行っていない・・・・ぶらぶらしたことがあまりないのですね・・・・。

これは大通りMannerheimintieの一角ですが、この近所に有名な大書店アカデミアと、大きなデパート、
Stockmannがあります。
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今回は買い物はなし!と決めていたのでここには寄らず・・・・
 

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こちらへ。mahoroba の会場です。

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Raatimiehenkatu2 にありました。この通りです。
ヘルシンキ市内を走るトラムの3Bに乗るとすぐ近くで降りられます。
私は徒歩で到着。ヘルシンキ駅から歩いて20分くらいかかるかな・・・急ぎ足で15分・・・のんびりで30分。
少しアップダウンのある道を歩くことになりますが、なかなか途中もヘルシンキのいろいろな姿が見られるので、歩いてもよいかもしれませんね。

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会場では、KOTONOWA X HEINI RIITAHUHTA = FUROSHIKI from JAPAN のセレモニーが行われていました。出店の一つ、丸和商業の代表取締役、林さんによる日本独特の風呂敷の使い方、結び方のデモンストレーションが。そしてデザイナーである、HEINIさんもご来場、日本との関わりについてお話されていました。
アラジアアート・デパートメントにスタジオを構えていらっしゃるアーティスト。昨年、日本でも巡回展が開催されています。詳細はリンク先をご覧ください!

他にも、日本の伝統の技や、素材を大切にして、そして未来へのデザインを考えているお店が出店されています。
その一つ、wasara.jpgmini.jpgWASARA

wazara.jpgmini.jpg紙コップなのですが、素材に竹を使用しているということ。とってもしっかりしていて感触もよいです。
成長の早い竹を使っているというお話でした。1回で捨てるのはもったいないほどのデザインなのですが、
自宅用には繰り返して使えそうですね。

ヘルシンキではこの週末までの開催。そのあと月末にトゥルクのブックフェアに出店ということです。
ヘルシンキでも多くの方が集まると良いですね。

さて、この後はMusiikkitaloを目指しました。
途中これが見えます。

satama.jpgこの向こうは、海です。

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Eteläsatama 南港 です。(どこかで聴いたことのある響き・・・)
ヴァイキングライン、スオメンリンナへの船が出ています。
umineko.jpgmini.jpgこういうウミネコやカモメがたくさんいる港ですが、この子はカメラを向けたら、「こくっ」と
首を傾けてポーズを作ったよ!慣れているのね。。。

musiikkitalo.jpgmini.jpg午後3時半頃にヘルシンキに到着して歩き始めて、途中夕飯もKampiの中で取り、かれこれ3時間ほどうろうろ歩きまわって、ようやくMusiikkitaloに到着。今月3度目です。
 

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RSOフィンランド放送交響楽団。ラジオシンフォニーオーケストラのRSOです。
このプログラム無料でした。昨日のHKOは2ユーロでした。この違いはどこからくるのか・・・

今日は、クルト・マズア指揮ということで宣伝も盛んにされていて、YLEラジオでも演奏会に向けてのコメントがいろいろ放送されていました。
むしろ日本での方がお馴染なのかもしれません。1927年生まれのマエストロ、84歳ですか!
N響に現在客演中のブロムシュテット氏と同様世界の最長老指揮者となりますね。

プログラムは モーツァルト交響曲第36番「リンツ」 そしてブルックナー交響曲第7番
本日の自分の座席はここ・・・
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ついに最上階での鑑賞となりました。ステージの後ろ
側です。
高所恐怖症の方は、ちょっと難しいところだと思います。
この柵、こうして座る方の都合では柵になって下が見えないと困る・・・という意見が出そう。
でも下から上を見上げると見事に上の座席の皆様の足元が見えるのです。
靴を落とす人はいないと願いたいですが、隙間からの荷物落下もどうぞお気をつけて!と思います。

この席でも充分に響きは聞える作りです。その点では全く不足はありませんね。
このホール、客席もステージもとてもよく響きます。ステージ上の物音(椅子をずらす音や、楽器のぶつかる音も)よく響きます。そして客席の声や咳や靴音も響きます。ホール内すべてがステージという感覚になります。

マエストロはゆっくりと登場、待ち構えていた客席から暖かなそして熱意のある拍手が・・・
マエストロはすべて暗譜でした。

「リンツ」は、新鮮な感覚を受けましたね。「こんな曲だったかな」という想いもありました。
不思議なくつろぎの感覚、間合い、隙間を感じました。音が密集していない、させていない流れと響きの作り方。
余裕のある「リンツ」でした。テンポは遅くはないです。機能性の高いRSOの音の方向性がうまく生かされていたように思います。

今日は生中継がある日なので、始まりも休憩もきちんと時間が決まっています。
休憩時間は「ユリ~~~」と声をかけられて振り返ると・・・

Meri Siiralaさん!オウルンサロでご一緒しているソプラノ歌手の方です。とっても美しい方ですよ。
現在はワシントンに移って活動を続けています。オペレッタの分野で力を発揮しているようですね。
4年ぶりかな、おなつかしい!そして益々美しく輝いていましたね。

この日は知り合いがたくさん客席に。とても皆さんとお話はできませんでしたが・・・
ラハティからもフルートのOutiさん、ホルンのPetri君が来ていました。
昨年のシベリウス国際会議でもお目にかかったムルトマキ氏のお姿も。もちろんオラモさんも来場。
その他、ヘルシンキの主だった音楽関係者は相当数来場していたかと・・・

後半ブルックナー、マエストロ暗譜です。
これも何というか、7番の中身を解剖して新たに見せていただいたような感覚で拝聴。
自分はブルックナー後期の作品はまだ手掛けていませんが、この演奏はある種お決まりの形のスタイルではなかったですね。その分オーケストラの中の相互のアンサンブル感覚が非常に求められる演奏スタイルだったと思います。ステージ背後からだったので、微妙にブラスセクションと弦楽器のタイミングのずれは感じながらの拝聴だったのは仕方なく・・・その点は計算して自分の中で作り直して聴く作業が必要です。
チューバ奏者を楽章の途中で移動させていました。
第2楽章はホルン・ワグナーチューバのいる下手側へ。他はトロンボーンの横の上手側へ。

音程感覚の素晴らしさと同質の響きを持つRSOならではの美しいコラールは随所で聴けました。
いわゆる重厚なというよりも清廉清冽な響きが最上階には飛んできていましたね。

はたして自分はオーケストラの前面で聴く機会はあるのか・・・・・(^^ゞ

ヨウコさんの姿はしっかり後ろから!
そして今日はホルンの首席にオウルンサロで共演している若きホルン奏者、Jukka Harjuさんが。
現在RSOのソロ首席奏者になっていますね。

終演後、ヨウコさんとお会いする約束だったので、アーチストエントランスの扉の前へ。
そこには、今をときめくフィンランドのもっとも若い指揮者、Santtu Rouvali君が。
彼とは10年前に共演しています。打楽器奏者としてラハティの音楽学校で勉強していました。
吹奏楽授業の演奏会を担当させていただいた時に、鍵盤奏者として演奏していました。
当時からとても才能が光っていた生徒で、あっという間に打楽器奏者としても受賞歴を持ち、
そして今や売れっ子の指揮者となりました。この国は階段を駆け上がるのがとても速い人が多い!
Santtu君のご両親はラハティ響のメンバーです。
少しSanttu君と立ち話。覚えていました。来春日本への客演が決まっています。
まだ少年という雰囲気の指揮者です。

さて、ヨウコさん登場、お互いバスの時間があったのでKampiのバス停までご一緒しながらのミーティング。
マエストロのリハーサルは、初めはとても厳しかったそうです。特にリズム。
マエストロの音楽性の素晴らしさに皆さんとても喜び楽しかったと言っていました。

現在仕上がりを待っているCDのこと、いろいろ打ち合わせました。その他も・・・・
コーヒーを買ってバス停の前でしばしトーク。
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ポーズも面白い人です。
来週はRSOにオスモさん客演です。行きます。
カレヴィ・アホの「ミネア」に注目ですね。ベートーヴェンのSym6は、日本での読響との公演で素晴らしい流れを聞いています。RSOでも楽しみです。

さて週末は自分の準備の最後の追い込み!
あっという間に9月が過ぎてゆきます。

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