シベリウス音楽祭最終日

室内楽コンサートの日。
出演は
ヴァイオリン Okko Kamu     Jaakko Kuusisto
ヴィオラ    Remi Moingeon
チェロ            Sanna Palas-Lassila
全員ラハティ響のメンバー&指揮者。

やはり注目のメンバーということもあり、またプログラムも魅力で、
多くのお客様が集まりました。

プログラムは
アンダンテ・フェスティーヴォ
弦楽トリオ ト短調 JS210
そして弦楽四重奏 Voces Intimae 作品56 

アンダンテ・フェスティーヴォではカムさんはセカンドを。
そしてメインの「内なる声」ではファーストを担当。
魅力的な演奏でしたね。
カムさんはヘルシンキフィルのヴァイオリン奏者として、また室内楽のリーダーとして音楽キャリアをスタートさせたということで、指揮者としての活動の前に、まずヴァイオリン奏者の歴史がある方です。そしてその活動は多忙な指揮活動の中でも継続されているようです。それは素晴らしいことですね。

珠玉の弦楽四重奏の一つと思っているvoces intimaeは私は弦楽合奏版で接していますが、
この曲も一生大切に演奏し続けたい曲の一つ。自分はタクトを持ってでしか演奏に参加できませんが、
もしヴァイオリン奏者であったら、もっとも演奏したい曲になるでしょうね・・・。

シベリウスのピアノを含む室内楽作品は初期のものにたくさんあります。
それは自分でも手掛けてゆきたいなと思っています。管弦楽作品とはかなり違う音の言葉が隠れていて、
それはシベリウス解読の一つの大切なキーワードになります。

andrew and.jpgmini.jpg英国シベリウス協会の皆さんは、いつもほぼ同じメンバーで10名ほどのグループでいらっしゃいます。
真ん中のアンドリュ・バーネット氏は引き続きこの音楽祭とBISのレコーディングに関して、大きなお仕事をされています。 日本のシベリウス協会のメンバー3名+あやな嬢です。

オスモさんの8年間、サラステさんの3年間という歴史を経て、カムさんの歴史が始まった今年、
やはり音楽的傾向が大きく変化したことは、これからの取り組みにも一つの大きな刺激になっていると客観的に思います。確かにシベリウスの交響曲は7曲しかなく、管弦楽作品も限られているので、「繰り返し」と評する人も多いですが、演奏者(指揮者)が代わることで視点が変化して、また作品の新たな姿が浮かび上がる・・・・クラシック音楽芸術の特質はそこにもあるわけで、決して無意味なことではないと思います。
私自身もどこまでこの音楽祭に通い続けるか・・・は、何ともわかりませんが 自分がシベリウスをリサーチし続けるのは確かなことなので、その活動の延長できっと来年もまた通うことでしょう。

minasan.jpgmini.jpg今日帰国の智子さん、ユヴァスキュラに戻るあやな嬢を見送る前に、湖の前のカフェで一服。
皆さんそれぞれいろいろな形でフィンランド・シベリウスに関わっていますが、
こうして年に一度、この場所で再会というのもまた一つ面白い文化になっているなあ・・・・と感じます。
ラハティ留学組がすっかりいなくなってしまって、今はチューバの小林君お一人。
彼も現在は教育学を学び始めていて、新たな学生生活スタートです。
シベリウス協会の古参メンバーのお一人萩原氏はこのあとヘルシンキを廻られるそうです。
資料集めということで、ますますその膨大なデーターバンクが拡大されることを協会としても楽しみにしています。

皆さん、それぞれお気をつけて!!

夕方、マルヤッタさんと会いまして、音楽祭について雑談。
いろいろ感想を求められました(^^ゞ

さて明日から自分は、いよいよマイコンサートの準備を本格的に、
シベリウスとはしばらくおさらばです。yuri1.jpgmini.jpgははは、ちょっと照れる写真ですが、
シベリウスの6番のスコアを見ているところ。智子さん撮影です。

帰国してからの仕事の譜読みもタイムリミットというところ。頑張りましょう!

風邪をひいている人がコンサート会場でもとっても多くて、
自分も体内にウィルスがいるな~という感じがしているので、手早く追っ払うことにします。

 

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