hiljaisuus 静けさ
こちらで一番感じるのはこの感覚ですね。
湖のほとりはもちろん静かですが、街中でも平日の夜は音がなくなります。
金曜日から土曜日の夜にかけて、一斉に賑やかになって日曜日の夜はまた次の週に備えるように静寂。
メリハリがあって、よいな・・・と感じています。
シベリウス音楽祭にむけたリハーサルも本日で終了。
今日はSy.5 Sym.6 そしてソリストを迎えてVn協奏曲のリハーサル。
Sym.5はこれまでのオーケストラで聴いたことのないようなスタイルの演奏になっています。
明確にこれまでのシベリウス演奏の路線とは違うもの。
しかし、なんというか非常に自然に流れています。やはりオッコ・カムさんのシベリウスを見る視線には余裕がある、一言で言うとそう思います。キャリアも経験値もこれまでのお二人のマエストロよりはずっとあるマエストロですが、それに加えてご自身のパーソナリティでしょうね。大きく暖かくロマンティックなシベリウスの世界になっています。
Sym6 とVn協奏曲という、図らずも次回アイノラ響の選曲と同じ作品のリハーサルを今日一度に拝聴できましたが、やはり6番は難しいぞと改めて思っています。この作品の調性の問題もありますが、弦楽器のディヴィジョンをどこまで精密に音作りできるか・・・・それにかかっていますね。全体の構造が良い流れになっても その部分の魅力が描けないと、この作品に込めたシベリウスの魂が聞こえてこないかな・・・。シビアだ。
協奏曲のソリストは今年はフィンランド人の女性、エリナ・ヴァハラさんです。細身の美しい方ですが、凛とした研ぎ澄まされた美しい音色です。個人的には非常に好きなタイプの音色であり演奏です。公演は金曜日になります。5.6.7番の最終日とは別の日です。
明日からは昼間のゲネプロと夜の公演という日々が続きます。オーケストラにとってハードな週間ですね。
でもカムさんは日曜日は自分も演奏します。タフです。
明日からの音楽祭、楽しみにしています。
こちらの新聞で、日本の台風の影響の記事が出ていました。
あらためて被害状況をニュースでも見て、言葉がありません。紀伊半島の大きな被災には心が痛みます。
北海道にもこれまでになく大きな影響でした。あの豊平川があそこまで水量が増すのを自分は見たことがありませんでした。
地球規模での気候の変化に人類は正面から立ち向かう時代になっていますね。
宇宙も地球も生きている限り永久に同じということはない・・・。
一人の人間がすべてに責任を持てるわけではないけれど、未来の人類の為にも今の時代の我々が
やっておくべきことはたくさんありそう。
試されているな、人類は。
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