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抒情小曲集第2集、1883年作曲の8曲
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第1曲「子守歌」、第2曲「民謡」、第3曲「メロディ」、第4曲「ハリング」、第5曲「スプリングダンス」、第6曲「エレジー」、第7曲「ワルツ」、第8曲「カノン」
第1集よりも軽快、軽妙な作品が並んでいるように思う。演奏的にも弾きやすい。
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ノルウェーの舞曲として、「ハリング」がこの曲で紹介されている。力強いリズムを持った舞曲。グリーグのほかの作品にも登場する。
そしてこちらの音型、グリーグ節とも言ってよいか、この曲の調性では、ソ・ファ♯・レ、となっているが、例えば、ド・シ・ソ、という形で出てくる。シベリウスのS字音型のように、グリーグに頻繁に現れる。
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さてこちらは、第3集。作品43.1886年の作品。前の作品12、作品38それぞれ人気あり評価も高かったが、この作品43の第3集は、更に充実の小品が並んでいる。その中に、「Erotik」という作品がある。「愛の歌・エロティク」前回紹介したノクレベルクの解説書によると、この作品に対してグリーグが思い浮かべた詩があったということ。
「すべてのものはそれぞれに熟れる。紅薔薇の不断の香りは、今青春の季に、歌に、眼差しに、やさしいしぐさに映される」 少し濃厚で沸き上がる想いという旋律ラインは、この詩を背景に持つことを見事に表している。
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ところでこの曲は弦楽合奏に編曲されている。何度か手掛けたことがあるが、グリーグの弦楽合奏作品の中でも大変に気に入っている曲の一つ。調性が異なる。ピアノはヘ長調、弦楽はト長調。
そして、ピアノ原曲でシンコペーションの内声伴奏がある部分は、弦楽合奏ではトレモロ奏法でハーモニーが作られている。
また、曲の最後が異なる。ピアノ曲にはないリピート記号が入り、終止型が少し異なる。
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こちらは第3集の終曲、「春に寄す」、おそらくこの曲はグリーグのピアノ曲の中で、最も演奏されているかと思う。
長い冬から春に代わった瞬間の光は、特に北の国々でその喜びを歌う作品を生んでいる。
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第3集の曲目はこちら。
第1曲「蝶々」、第2曲「孤独なさすらい人」、第3曲「故郷にて」、第4曲「小鳥」、第5曲「エロティク」、第6曲「春に寄す」 本当にピアノの詩人。66曲すべてにもっと早く触れるべきだった・・・と、後悔。更に進める。
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