Gratulerer med dagen Maestro Grieg!

本日、6月15日はノルウェーの作曲家、エドワルド・グリーグの誕生日。おめでとうございます!
1843年6月15日生まれ。御年177歳。
北欧の作曲家と言えば、ノルウェーのグリーグ、フィンランドのシベリウスの二人がまず挙げられ、デンマークのニルセンが続きます。なかなかそれ以外の作曲家についての情報が以前は少なかったのですが、現在は北欧音楽に焦点を当てた活動をしている音楽家や研究者も増えてきて、それぞれに専門的なリサーチを展開しています!
日本グリーグ協会は、発足当時から会員でしたが 本日のグリーグの誕生日をもって新年度に入ります。


グリーグ作曲 ペールギュント全曲版 交響曲ハ短調 スコア

グリーグというと、まずは「ピアノ協奏曲」「ペールギュント」でしょうか。私自身は小学生のころ愛聴していた、「こども音楽館」シリーズの中にこのペールギュントが絵本と一緒にレコード、楽譜で収められていたので、それがグリーグ体験のはじめ。ピアノ曲として学習したこと曲はなく・・・グリーグのピアノ作品はすべて大人になってから触れています。
衝撃はなんといってもこの唯一の交響曲ハ短調。2007年にアイノラ交響楽団で演奏しました。シベリウスのハ長調の交響曲第3番とカップリングで演奏しましたが、アイノラ響にとっては難儀な、手強い作品でした。あの不思議な感覚は忘れません。グリーグの方がごくごく普通の書法。わかりやすく、やや冗長の部分もありながらシンプルな美しさ漂う作品。しかし、シンコペーションやロングトーンに慣れているアイノラ響にとっては、大変手ごわかったのです!
それはともかく、ハ短調の交響曲は、デンマークのニルス・ゲーゼのアドヴァイスで書いた交響曲です。

ペールギュントは最近、組曲ではなく全曲のストーリーに並び替えて語りを入れるというスタイルで演奏をしていました。第1、第2組曲に入っていない曲の「ソルヴェーグの子守歌」で終わるというスタイル。いろいろ条件が合えば可能ということなので、いつもできるわけではないのですが、プロの方の語り、アナウンサー、俳優、女優、声楽家の皆さんによる語りが入ると、それぞれの作品が色濃く浮かび上がります。一度だけ自分で語りを入れながら・・という無謀なこともやりました。曲間に短い語りを入れて、指揮していきます。この作品、一度そのストーリーを追うスタイルで演奏してしまうと、組曲版の時に少しざわざわする感覚を持ちながら指揮してしまいます。有名な「朝」も、決して北欧の朝ではないし・・・(>_<) グリーグ本人はあまりこの作品を好まなかったようですが、後世の我々にとっては本当に多くの楽しみを味わえる名曲です!

グリーグ 作品54 抒情小曲集 ピアノ原曲と管弦楽版

この作品も多く手掛けています。若いころから非常に愛着を持って接しています。原曲はピアノ。抒情小曲集第5集です。6曲からなります。管弦楽に編曲されたものは、曲数が4曲に減っています。そして冒頭の「羊飼いの少年」の調性が違います。これがなかなか演奏してみると、身体が捻じれるような感覚になります。自分は先に管弦楽版に接しています。原曲の楽譜を見た時に、目が点になりました!

グリーグ 抒情小曲集第5集 夜想曲

この「夜想曲」は白眉。いつまでもこの世界に浸っていたくなる作品。管弦楽版ではフルートのソロが儚く美しい色を描きます。

グリーグ ホルベアの時代より ピアノ原曲 &弦楽合奏版

そしてこちらも、これぞグリーグ!弦楽合奏版のホルベアの時代より(ホルベルク組曲)は、様々な場面で使われていて耳にすることが多い曲。演奏されることも多いですね。でもこの曲もピアノ曲が原曲です。驚くのは冒頭のプレリュード。音型スタイルが全く違います。ピアノ、弦楽器それぞれの持ち味を見事に描いている編曲。
ぜひ両方をお聴きください!

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