弾く8

Beethoven piano sonata op.28 No.15

第14番の後にこの作品に向き合うと、世界の異なりを強く感じた。通称「田園風」と言われるソナタ第15番。この作品も自分は初見。しかしこれまでの初見のソナタに比較して、各段に弾きやすい。交響曲をスコアリーディングしているような感覚で音が読める。不思議な感覚だった。おそらくこのソナタを管弦楽へ編曲ということも、古典的なスタイルの中ではすぐにアイディアがまとまりそうだと弾きながら思っていた。
1801年に作曲、翌年出版。「田園風」と言われる理由は複数あるようだ。出版社がつけたサブタイトル、また作品のもつ性格、当時の田園風なるものの流行り等々。いずれにしても、素朴さの中に非常に広大な響きの世界を感じる。

第3楽章

4楽章構成の、スケルツォ楽章。この第3楽章もスコアを見ているようだ。木管楽器の受け渡し音型が聞こえてくる。
第13番、第14番の幻想曲風の2曲の中で、ピアニスティックな技法に発展がみられ、ピアノの響きの新たな世界の広がりを感じたが、次なるものはまた別の世界。この後続く交響曲の世界への入り口のように感じる。
あと1曲で前半の16曲となる。少しペースを落としてこれから進みたい。難曲、ヘビーな作品が待っている。


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