Beethovenの想いはいかに・・・

Beethoven piano sonata

生誕250年のL.v.Beethoven殿は今頃天国でどのような心持であることか・・・
大きなメモリアルイヤー。年をまたいで、あるいは今年1年かけて、世界の楽団が、ソリストが、Beethovenを取り上げチクルスなども開催予定していた。またドイツの楽譜出版社Breitkopf&Härtel社は2019年が創業300年ということで、やはり大々的に様々なキャンペーンを繰り広げている。Beethovenの楽譜資料についても新たな出版があった。多くのことが現在立ち止まっている。

個人的には年末にBeethovenピアノ協奏曲5曲全曲演奏会をマエストロ Gerhard Oppitzをお迎えして愛知室内オーケストラとともに行うのが、今年最後の公演となっている。内容には心引き締まり準備も楽しい公演となっているが、これが6年間の常任指揮者としての最後のステージともなる。いろいろな意味で大切に考えている公演だ。
そして今年自分がタクトを持つ定期演奏会3回においても、Beethovenの交響曲をメインとしている。あわせて愛知室内オーケストラ(ACO)と継続して演奏してきた、デンマークの作曲家Niels Gadeの交響曲も並べる。Beethovenも実は常任になってから継続して取り組んできた。すでにACOとは1番、2番、4番、8番を共演している。2020年の3回で、6番、5番、7番の順に手掛けるので、残りは3番と9番・・・というところでACOの任を離れる。
これまでの指揮者人生の中ではBeethovenの交響曲はコンプリートしている。特に多いのは第9番と第5番。何度取り組んでもまだ先に何かが待ち構えているように感じるのがBeethoven.これほどシンプルで明確な書法であるのに、現れる姿は多面的。今年、5番~7番をまとめて手掛けることができること、またピアノ協奏曲を5曲一度に演奏できること、これは指揮者として、音楽家として願ってもない機会。お客様にも作品の魅力を余すところなくお届けしたいと、今は下準備の最中。
このコロナウィルス禍で多くの時間が自分の周りにある。動き回っている日常では疎かになっていた学びなおしを始めている。先日のBachとともに今、Beethovenのピアノソナタ32曲を全部弾いてみようプロジェクトを個人的に行っている。人様にお聞かせできるものではない。あくまで勉強の一環として順番に弾いている。32曲のうち過去ピアノ学習者として取り組んだのは数えてみたら20曲だった。12曲はまだ弾いていなかった。本日は作品2-1,2,3番3曲を弾いてみた。いずれも師であるハイドンに献呈。この3曲の中では、第2番が初見だった。非常に斬新であり自由であり、第1番、第3番とは趣が異なることを強く感じる。第3番はもっとも多くの回数弾いている曲。理由は学生時代、桐朋メソードの指揮レッスンに通っていた。そのメソードの課題曲の一つだった。自分も指揮をするが、ほかの方の指揮にあわせて弾く、つまり指揮伴もやっていた。指揮を見ながら弾くので、ほぼ暗譜状態でないと追いつけない。実は音大入試もこのソナタが課題だった。指揮のレッスンは小松一彦先生のもとで始まった。厳しく基礎を叩き込まれ、特に指揮法の手の動きについては、とことん鍛えられた。併せてスコアリーディング、アナリーゼ、指揮者の心得、音楽の様式感、歴史、、、とにかく限られたレッスンの時間で密度の濃いご指導を頂いた。あの7年間は忘れない。今日4月29日は小松一彦先生のお誕生日。先生は2013年3月30日に天に召された。早すぎる。いろいろ失礼をしたままご挨拶、お詫びをできないままこの世のお別れとなってしまったことは、大変に悔いている。天国で再会するまでに、一歩でも成長したい。

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