3年目となりました。ちえりあホールでの公演、道民オーケストラの皆さんとの共演終了です。
満席のお客様となりました。本当にありがとうございました。
今日の札幌はとても蒸し暑くなり・・・・午後は雨も激しく降ったようです。
地下鉄に直結しているホールなので、とてもありがたい環境です。
マーラーからリハーサル。
昨日の懸案事項は、かなり改善されていました。
コンサートミストレスの大平さんからオーケストラに発されたコンサートに向かうメッセージ、
強く皆さんに浸透したと思います。
弦楽器首席を務めてくださるプロの皆さんの、とても神経を使ったリハーサルのおかげで、
みるみる良い響きと流れを生みだすことができました。
モーツァルトもホールトーンの中で、またソリストの皆さんの音楽も変化がありました。
17時開演。
本当に満席でした。ハイメススタッフの皆さんも嬉しそうです!
この企画は運営のスタッフの皆さんの作業は膨大です。お客様たくさんお越しくださり、本当に良かった。
モーツァルト、冒頭のEs-Durの響き、格別に良くなりました!
そのあともオーケストラの皆さんの耳と心の使い方が素晴らしく、オーボエのソロとのアンサンブルも、
とても良くなりました!この2台ピアノのソロは、細やかな動きまで二人でデュエットなので、本当に大変な協奏曲です。でも素敵な音楽でした!
休憩をはさみ、いよいよステージの上も満員御礼状態。
マーラー 交響詩「巨人」です。
冒頭の自然の音、Aの音・・・・なかなか良い状態で始まることができました。
自然の音を、どのように写し取るか、暗示するか、表現するか・・・・・作曲家も皆さんいろいろな工夫をしていますが、交響詩の方は表面は交響曲と同じでも、その背景にある音作りがずいぶん違うところがあります。
そのことが、自分にとって「意味」を伝えてくれたと感じています。
全体に緩やかなテンポであったと思います。それはスコアの意図でもあります。
でも特に弦楽器に並ぶ、細かな動きの音の意味を伝えるためには、あまり高速運転では景色が見えなくなるように、今回特に思いました。
マーラーが自分で書き入れた細かな指示、その筆跡や削除の×印の勢いなど・・・
いろいろなことが音の意味を教えてくれています。
第2楽章の「花の章」、これも極上の美しい作品です。トランペットソロも見事でしたが、
そこに絡んでゆく木管のソロや弦楽器、その表情をとても丁寧に奏でてくださいました!
第3楽章は、大枠は交響曲と同じなのですが、オーケストレーションとテンポ指示が違います。
「ゆけ~~~~~」とは書いていないのです、この交響詩は。でもそれを守ってみると、
逆に音一つ一つの勢いや、アクセントの強調をきちんとしないと、本当の勢いは出てこないなと
あらためて思いました。低弦の難所も素晴らしい粒ぞろいの音で、美しく静かに揃いました。
第4楽章は、カロ風葬送行進曲、狩人の野辺送りの図・・・・
我が家のぬいぐるみ達の顔が頭に浮かんで仕方がなかった・・自分<(_ _)>
コントラバスのソロに加えて、ソルディーノをつけたチェロのソロも一緒に演奏する、
この4楽章の冒頭。 人生の悲劇を語りたかった第2部の入り口にあるこの楽章。
悲劇と喜劇は隣り合わせで、そのグロテスクな音や歩みにできるだけ丁寧に音を語っていただくテンポにしました。
続く5楽章は、地獄から天国へ・・・はたして最後 全員で目的地へたどりつけるか・・・その勝負でした。
この楽章もずいぶん交響曲と違うところが多い楽章です。
雑多な響きになる部分も多々あり。でもそれを強弱を気をつけつつ 全員で無駄な音は一つもない!
という気持ちで演奏しました。
有名なヴィオラセクションによる、ソロメロディ。お見事でありました!!
金管楽器も最後は底力、馬力を出してくれましたね!
アンコールは、シベリウスのペルシャザールの饗宴より、ノクターン、フルートソロお見事!
そしていつもの・・・・・○○○行進曲 でした!
満席の客席から本当に暖かな熱い拍手をいただき、メンバー一同、関係者スタッフ嬉しくほっとしています。
終演後は会館内のカフェで打ち上げです。
今回のオーケストラワークショップの実行委員長でいらっしゃる竹津さん。元札響事務局長でもあり、
ホルン奏者いらっしゃいましたが、なんと昨年からヴィオラパートに参加されています!お疲れさまでした。そして本当にありがとうございました<(_ _)>
ハイメス理事長藤田さん、そして今回のピアニストお二人、谷本さんと横路さんです。
谷本さんはハンガリーで長年過ごされて、ハンガリー語も堪能。フィンランド語と似ている点など、お話できました。横路さんは桐朋学園の先輩でもありますね。ハイメスの活動もずっと支えていらっしゃるそうです。
本当にありがとうございました!<(_ _)>
札響ヴィオラの物部さん。道民オケではいつもヴィオラセクションをしっかり束ねて導いてくださいます。
ヴィオラが大活躍のマーラー、見事にまとめて奏でてくださいました!ありがとうございます!<(_ _)>
こちらはヴァイオリンで力強く支えてくださった皆様!!いつもプロ活動のお忙しい中、道民オケ参加のアマチュア奏者の皆さんの分奏など指導もしてくださっています。本当にお疲れさまでした!ありがとうございました!<(_ _)>
大変な曲と格闘したあとは皆さん素敵な笑顔です。
こちらフルートセクション、マーラートップの立花さん、広報委員としても大活躍!そしてアンコールのソロを務めた斎藤さん、ドイツにお住いです。ピッコロの高橋さん、マーラーの鳥の声、自然界の神秘の音担当。本当に皆さんお疲れさまでした!
そしてクラリネットの幸子さん、フィンランド時代からのお付き合いです。
共演は初めてです。シベリウスアカデミーを卒業して現在札幌と静岡で後進の指導にあたりながら、
演奏活動をなさっています。
そして、今回も大変にお世話になりました、コンサートミストレスの大平まゆみさん。
東京交響楽団でのプロデビューコンサートの時からの御縁なので、なんだかずっと見守ってくださっているお姉さんという気持ちです。フィンランドから帰国してすぐの札響でのフィンランドプログラムコンサートの時も、コンチェルトをご一緒させていただきました。厳しく暖かく大きな方です。本当にお世話になりました!
ありがとうございます<(_ _)>
道民オーケストラは一般公募がされているので、参加者は全国にわたっています。
今回はなんと福岡からの参加者も。車で北海道まで走ってこられたそうで、それには一同びっくり(@_@)
素晴らしいパワーです!東京の大学からの参加者もいました。東京外語大です、なんとお一人はロシア語専攻(^^)v 道内も札幌だけではなく、帯広や函館からも・・・・。多くの人を集め、これからもどんどん音楽の輪を広げてください。年に一度であってもその蓄積が必ず素晴らしいオーケストラの力となり、人の力となり・・・多くのことを生みだして行けると思います。今年も素敵な音楽と音楽の仲間との数日、本当にありがとうございました!皆さんお元気で(^^)v
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