リハーサルスタート

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さて本日からこちらの公演のリハーサル開始です。
しかし、リハーサルにたどりつくまでのハードルが今回は少々大変・・・・
人からちゃんとご指摘を頂いていましたが、交響詩「巨人」の楽譜の間違えが非常に多く、
そのチェック作業に日々追われていた状況です。
残念ながら、またお恥ずかしいながらまだ完全には終わっていません。

一般に現在演奏されている交響曲第1番の前の姿の楽譜です。
そのスコアは現在Theodore Presser Companyより出版されていて、パート譜はレンタルです。
しかし、スコアはマーラーの手稿譜、そしてパート譜も複数の人の手になる(おそらく)手書きです。
両方に間違えが多い、そして間違えなのかこの版の判断なのか・・・という検証が必要な部分も多々残っています。
パート譜の間違えで多いのは、
1 単純な音のミス
2 小節の欠落
3 強弱の間違え
4 違う段の(異なるパートの)指示を間違えて写し取っている
5 表情記号速度記号の欠落
6 スコアにマーラー以外の人の指示があるため、その指示採用をするか否か判断がいろいろ

いろいろなものが散在です。
明日のリハーサルまでに今一度チェックを進めます。

マーラーの手稿譜はとても勉強になりチェック作業は自分のために有難く楽しくもあるのですが、
時間との勝負で・・・・申し訳ないことにその勝負に負けてしまった自分です。
あと二日間のリハーサルを有意義に積み重ねるためにも、自分のやることはまだまだ多い・・・・

時折とんでもない間違えがあると、心の中で大爆笑しながら、作業のエネルギーとしております。

今回この作業を自分で担当してみて、いまさらながらプロオーケストラのライブラリーの皆さんのお仕事を
「凄い!」と思っています。
お客様には見えにくい現場なのですが、
多くの公演を持つプロのオーケストラにはひっきりなしに次の公演の楽譜が集まってくるわけで、
それのすべてに目を通し、チェックをしてリハーサル・公演に備えるという作業をなさっているのが、
ライブラリーであります。その量は膨大なものです。

自分も指揮修行の初めの頃、前の師匠にはこの作業の大切さを言われており、
実際何度か作業のお手伝いをしていました。そこから学ぶことは多かった・・・・。

世界中で良く演奏されているものは、すでに訂正が為されているものがほとんどですが、
今回のような珍しい楽譜、あるいは新しく出版となったもの(シベリウス全集もそうです)
これは、間違えが発生します。やはり人のやることです。完全ではない。
自分の仕事は、それを把握しておくことは必要です。まだまだ仕事が甘いなと痛感した一日でありました。

本日から道民オーケストラのメンバー全員が集まってのリハーサルです。
新しい顔も増えていますね。お馴染の札響のメンバーの皆さん、今年もたくさんのお力を貸してくださいます。
ありがとうございます!

この版で演奏するからには、交響曲第1番との比較ではなく、交響曲が生まれる前の姿を
ちゃんとお客様に聞えるようにしたいと自分は思っています。
一口で言うと、圧倒的に抒情的です。

マーラーの作品の中で、自分は第1番が最も距離を感じています。
その自分で感じる隙間の理由が、今回わかりました。
こちらの交響詩の版の方では、全くそれを感じません。むしろ非常に作品が理解できる。
単に表題がついているということではなく、スコアの中に音楽の言葉が明確に見えるからです。

さて、どこまで仕上げてゆけるか、当たり前ながら自分の役割にその責任がありますな。
まずは本日はちゃんと休んで、また朝からチェック作業の確認を続けます。

明日はモーツァルトのソロ合わせもあります。
良い公演を目指して・・・・・・・・・明日も良い一日になりますように(^^)v

 

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