Maestro Mehta と 上野

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話題になっていたこの公演、本当に満席でした。
ズビン・メータ氏の指揮で 「第九」公演。NHK交響楽団の演奏。

海外の音楽家たちは、当人の意志とは別に国や所属事務所やいろいろな方面からの制約もあって
来日できない・・という事情もあるのでしょう。日本への渡航制限のお達しが出ている国はまだあります。

そんな中、ズビン・メータ氏による特別演奏会でした。
上野の東京文化会館もそんな特別の空気がはじめからありました。
我々は4階席に陣取りました。母とお弟子様と一緒に拝聴。
楽員が全員登場して、メーター氏のごあいさつの後黙祷、そしてBachのアリアの演奏。
そのままベートーヴェンの演奏に入りました。

このホールでN響を拝聴するのは初めてかもしれない・・・自分は。
集中力の高い流れでした。オーソドックスな解釈ですが、マエストロのうまさと余裕を私は強く感じました。
そしてオペラシンガーズの合唱はいつも通り非常に豊かなボリューム、力強く5階席までベートーヴェンとシラーのメッセージが届いていたと思います。
背景としていることは必ずしも同一ではないですが、このシラーのテクストが持つ「人が集う」こと、自分からそこに集まること、人類兄弟が等しく人類愛を分かち合うこと、それはまさに現在の日本が持つべき歩みの使命ですね。

100年前、200年前は社会的に地球上はまだまだ混乱期で、多くの哀しみを人々は身近に抱えていました。そこから人間としてどうあるべきか、どう歩むべきか・・・・文学、芸術に関わる者は 様々なメッセージを作品に込めています。人類の装飾品として芸術があるのではなく、まさに魂の叫びとしてあるもの・・・・
そんなことをあらためて「第九」の作品で感じさせてくれた時間だと思いました。

演奏後は会場の中に「感謝」が立ち込めていました。

今年は自分も年末に熊本で第九です。この日に得た実感を忘れずにいようと思います。

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多くの音楽関係者のお顔もありましたが、こちらN響アワーの司会者お二人です。作曲家西村氏、そしてアナウンサー黒崎さん。ロビーで番組のための収録がありました。

N響の楽員の方も、終演後義援金の募金活動をされていました。

首相の「自粛を自粛」発言もあり、上野の山は少し人が戻っていました。

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通常とは比較にならないくらい空いていますが、少し葉桜になってきたソメイヨシノを前に
桜の木の下でつどう姿も見られました。

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毎年人の頭のほうが数が多いと言われながら通り過ぎる上野の山です。

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しだれ桜の下で、母と。

母も上野のお花見はめったになかったそうで・・・・良かった良かった。
この後、アメ横に寄りました。アメ横も人が減って・・・と、ニュースに出ていたそうですね。
夕方は結構な人出でした。

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