東京フィルハーモニー交響楽団~ウラディーミル・フェドセーエフ

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多くの言葉は必要ないコンサートだったと思います。
「これぞ、音楽!」

モーツァルト フィガロの結婚序曲
チャイコフスキー 組曲第3番
リムスキー=コルサコフ 交響組曲 シエラザード ソロ 荒井英治

序曲での弦楽器首席陣の幸せなお顔、
組曲第3番も実演は初めて接しましたが、実に魅力的に語られていて、オーケストラの機能性も抒情性もたくさん引き出されていたと思いました。聴いていて幸せな気持ちになる公演も久しぶりです。

そして後半のシエラザード、
先に言わせていただくと、この曲どうしても自分で勉強しても、他の方の演奏を拝聴しても
いつも納得がいかなかった・・・・。楽譜の上で難しいのは「ここ」だから・・・・ということがクローズアップされるような演奏、それが気になってしまうことが多かった。
マエストロ・フェドセーエフと東フィルの皆さん、荒井コンサートマスターのソロで生み出されたこの日の音楽は、別世界、別物、いえいえこれが本物でしょう・・・・と、深く思いました

素晴らしい・・・などという言葉も陳腐なほど、
ただただ「ありがとう」という言葉を皆さんにお届けしたくなった演奏会でした。

ちょっと冷静に・・・
フェドセーエフ氏はこの日は指揮棒は使用しませんでした。
その雄弁な両手は 簡潔にしかし大切なポイントはすべて指令をだされていました。
音と音の間の意味をちゃんと作り上げられる指揮者、

語りの曲であるシェラザード、その作品全体の意味をこれほどすべて納得して聞けた演奏はありません。
荒井さんのソロも素晴らしかった。
オーケストラがひとたび有機的にアンサンブルの会話を作りだすと、
そこには本当に至極の音の時間が生まれます。

自分の目指すスタイルの音楽を目の前で拝聴できて幸せでした。
髪の毛一本分でもよいので近づきたいものです。

かなり前方の席だったのですが、バランスもあまり気にならず堪能いたしました。
母も喜んでいたようです。よかったよかった。

また来日してくださるでしょうか・・・

作品にどう向かうのか、演奏会というのは音楽家にとって何をすべきところなのか・・・
まっすぐ音の直球が飛んできた一日でした。

 

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