国立音大シンフォニックウィンドアンサンブル第39回定期演奏会終了

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終わりました!

すみません!

演奏終了、ほとんど5時でした!3時間近いコンサートとなってしまいました。

秋の定期では初めての試みで、邦人作品と欧米の作品を取り混ぜて3部構成という企画。
次回は反省を踏まえてのプログラミングが必要です。
学生達はその3時間、集中力も途切れず最後まで奏で続けました。
演奏の持久力、体力、コントロール力など、途中時折失うところもありましたが、
それも今回の経験を次に生かすように、明日から振り返って自分を磨き続けてください!

そして今日はお客様がたくさん!!
800人を超すお客様のご来場。本当にありがとうございました!

近年のシンフォニックウィンドの公演では、かなりの集客率です。
いろいろ動員に知恵を絞り動いていた学生の皆さん、よかったですね!
お世話になった関係機関の皆さんへも深くお礼申しあげます。

J.Pレホトのマーチ「若い兵士」は、小編成です。省エネスコア。
でもしっかりと音楽があります。珍しい響きがしていたかと思います。
コンサートのオープニング曲として、学生達も冷静にしかししっかり奏でてくれました。Kiitos!

2曲目、3曲目は三浦教授のタクト。
「オーロラのめざめ」は、美しい導入部が魅力。ハーモニーの語り口の追求をもう一段ほしいなと客観的に思いました。静けさの中のほのかな歌、オーロラを導くような大気の流れを、あのイントロには感じます。この作品のオーロラはローマ神話の暁の女神。もちろんこの名前が気象現象のオーロラにつけられているわけですが。(10年通ってまだフィンランドでオーロラを見たことがない私)後半は若い世代に特に魅力的なリズムと旋律が流れ続けます。

「大聖堂」は編成とセッティングに特徴があって、広い空間を持つ音大の講堂はその点非常に有難かったと思いましたね。アンサンブルの難しいセッティングです。大変なリハーサルを学生達はがんばり抜きました。
あとは作曲者が書いた2つのブラスクワイヤーのディナミクの差や掛け合い、やりとりの精密な意味が、
もう少しクリアーに浮かび上がると良かったですね。

さて休憩をはさみ、第2部

「ヴァイオリンとウィンドオーケストラの為の三章」は、本日のプログラムの中でも異色だったと思います。
びっくりされた人も多かったかもしれませんね。
ウィンドオーケストラとヴァイオリンソロでは、ソロが負けてしまう・・・・なんて思った人いらっしゃいませんか?
いえいえ、とんでもない!
まずは、石田さんの素晴らしいソロの音と音楽。その主張の強さが厳然とあり、
そして作曲者が工夫している、隙間の多い楽譜。その中に緊密な音楽があるという構造。
充分に吹奏楽でもヴァイオリンソロとバランスよく音楽が作れます。
とても難解な部分もあり、しかし音の力、流れに身を任せてみると とても実は自然に流れる曲であることもわかります。オーケストラにもソロがたくさん!それぞれとても素敵に取り組んでくれました。もっともっと鋭く感性で音の意味を深くえぐり出すこと、次回はその追及ももう一段進めてゆきましょう。

石田さんのアンコールも凄かった!
たぶん石田さんは私の10年くらい後輩なのです。初共演は石田さんが新星日響のコンサートマスターでいらした時です。
本日のステージもとても楽しく緊迫した空気を私は味わっていました。超ご多忙の中、本当にありがとうございました!

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続いてソプラノソロ、天使という役割の小林先生の美声を背に、「建築物の中の天使」が三浦教授のタクトで。
これも仕掛けの多い、大掛かりな曲です。照明の演出も入りました。音楽そのものは明快でわかりやすいものですが、効果ということを超えた音楽の主張を学生自身の力で徐々に生み出していましたね。どんどん良い響きになるのが素晴らしかったです。
小林先生のお声は本当に澄んでいて、ぴったりでした!

再び休憩・・・・第三部突入。この時点でもちろん4時を過ぎていました。開演してから2時間経過。
まずは「風の詩」、三浦教授のタクト。飯島先生の深い想いが描かれた作品でした。
日本の深い情緒が感じられます。
アルトフルートの名ソロは光っていましたね。作曲者からもおほめの言葉が。
全体に若い世代らしい、節回しや色合いが聞こえていました。

そして「トリトン」 時計はすでに4時20分を過ぎていました。
最後の踏ん張り!決戦!に近い面持ちで学生もステージに昇って行ったのではないでしょうか。
とても良い流れでした。
長生先生の作品は折々接していますが、このトリトンは私自身ちょっと初めは距離を感じていたのです。実は。「なぜかな・・・」とリハーサルを行いながら考え続けていて、長生先生のコメントや委嘱した東邦音大の先生のコメントや学生達の想いを聞くにつれ、「ああ、これは学生達に向けた音楽なんだ」とようやく心身ともに納得。知識や頭でわかっているだけではタクトは動けません。
自分の内部を●●年前まで戻してみて・・・やっとぴったりはまった!という感じがしました。
それだけ知らず知らず年齢は重ねていたわけです。
国立音大で以前長生さんの「交響曲」を手掛けた時の自分とは、やはり別のものになっているのだと実感。
自分の視点を変えてみると、またスコアが別の色を持って浮かび上がりました。
今日演奏した学生達はこの作品にとても愛着を感じている人が多いということを、途中からちらほらと耳にしていて、それは日増しに音になって聞えてきました。
仕上がりが遅かったのはひとえに自分の責任であったことを反省しています。<(_ _)>

終演後長生先生からコメントを頂きました。1楽章の緊迫感、2楽章の歌心、とても喜んでくださいました。
嬉しかったですね。学生達、本当に頑張っていたので!

非常に長い演奏会でしたが、お客様からも暖かな拍
手をいただき 学生達もこれからの大きな励みとなったと思います。ありがとうございました!
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終演後すぐに学食にて打ち上げ。その打ち上げ終了後、片付けを超スピードで行ったあとの集合写真。

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ソリストの先生、作曲者の飯島先生も打ち上げには御参加くださいました。ありがとうございました!

長い一日が終わり、深夜帰宅。
明日からは北欧一色の2週間。いよいよピアノの本番がくる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本日の音は少し心の中に封印して、身体を入れ替えます。

国立音大吹奏楽受講生の皆さん、本年度もお疲れ様!そして2つの定期演奏会おめでとう!
これから試験期間に入りますが、体調に気をつけて元気に今年度駆け抜けてください。
自分で考えた音を自信を持って出せるように、あせらずじっくり自分を育てる覚悟を持って。
世情や流行に振り回されなくてよいよ。最後は自分が一人で戦わなくてはいけない世界だから。
また、音の現場で御一緒しましょう。ありがとう!

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 長時間にわたる演奏会、お疲れ様でした。
    トリトンをお聞きしたかったところ、
    前日に時間の目処がつき急遽ぴあへ。
    開演からお目当てまでは若干遠かったですが、
    バラエティに富んだ選曲で、どの曲も聞き応えがありました。
    なかでも、石田さんのソロはさすがですね。
    神奈フィルでもよく聞かせていただいていますが、
    ただ美しいだけでなく、深紅の燕尾服の裏地が見え隠れするように
    やや妖しさや毒をちらつかせる個性的な音は
    私の周りの音楽好きのご婦人達の注目を集めております、笑。
    また聞かせていただきます。
    お疲れ様でした。
    urakawa

  • >K様
    コメントありがとうございました。ご来場心よりお礼申し上げます。
    本当に長い時間お聴きいただけまして、ありがとうございました。
    石田さんのソロは全くその通りで、多くの音楽の語り口を見せてくださいました。お楽しみいただけて嬉しく思います。
    またぜひ国立音大の吹奏楽公演にお出かけください。
    お待ちしております。
    どうぞ良いお年を!

  • yuri様
    コンサートお疲れ様でした。
    娘と二人、堪能させていただきました。
    精鋭の大学生の演奏、特にトリトンは圧巻でした。
    中学校の吹部でコンバスを弾く娘も、自分との迫力の違いをまざまざと感じた様子(あたりまえです!)
    これからも、音楽にむかう糧になったようでした。
    そして、生徒さんたちとの集合写真。
    yuri様、みなさんに慕われ尊敬されているんですね。とてもよい写真です。
    これからも、若者たちを導いて共に鳴らし、奏でてください。
    素晴らしいコンサートをありがとうございました。

  • >la tera casetta様
    御来場ありがとうございました!お嬢様と聴いていただけたなんてとても嬉しいです!トリトンの演奏を喜んでいただけて本当に嬉しいです!
    教え始めた15年前から学生達との年齢差は広がる一方(当然!)でも、学生だった自分を忘れないようにいようと思っています。学生達からいろいろなことを教えてもらいます。少し前に先輩指揮者から言われました。「オーケストラは君の鏡なんだよ」と・・・・
    身が引きしまる想いです。(想いであって現実には・・)
    本当にありがとうございました!

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