SUOMIのMiesすごい!

フィンランドのおっちゃんすごいぞ!ということです。
本日はオーケストラリハーサル17時スタート。まずはヴァイオリンのソリストを迎えて、ユモレスクとセレナードから。美しい音と美しい音程の美しく若い女性です。線の細い音とデリケートな音楽性を持っていることがわかります。

そのあとは音詩タピオラ。究極の美しさを持つ作品だと思っています。
ラハティ響のホルン奏者であり指揮者でもあるペトリ君と一緒にスコアを見ながら聞いていました。
この曲は降り番のようです。
彼はオーケストラのバランスを非常に気にしながら、そしてすべてがクリアーに聞こえるように、
ダイナミックスの変更のアイディアを語ってくれました。
こちらからはこの音詩と最後の交響曲である7番との相関性をテーマとして話題を振りました。
指揮者トークです!(^^ゞ

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そしてクッレルヴォです。

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前の日記でも書きましたが、今回の合唱団は初めての登場。いわゆるラハティのアマチュアの男声合唱団。2つの合唱団の合同です。初顔合わせを心配する声も一部聞えていたのは事実ですが・・・・・・
 

素晴らしいです!

ヘルシンキ大学の若者とはまた違う響きですが、クッレルヴォに度々要求されるユニゾンの美しさ、力強さ、限りなく要求される響きの深さ・・・・・すべてが素晴らしかった。若者の達者な技術には及ばないところもあるのですが、もともとこの作品はあまり若すぎる声ではないほうが良いと思います。クッレルヴォという若者を語る役目でもあるので、客観性のあるそして物語を語る力のある声が必要です。本番が楽しみです。

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サラステ氏も誉めていました。そしてソロはヘレナ・ユントゥネンさんとヨルマ・ヒュンニネンさん。
フィンランドを代表するソプラノとバリトンのお二人です。ヘレナさんがクッレルヴォを・・・と聞いた時正直のところ驚きました。クッレルヴォの女声ソロはメゾソプラノがほとんどです。彼女は明らかにソプラノです。それもかなりハイヴォイス。しかヘレナさんは音域が広い。クッレルヴォの女声はクッレルヴォの妹の役です。若い声が確かに必要です。でも中音域での歌唱も多い。両方を奏でる力が必要です。深みのあるメゾとは違うタイプですが、一人語りの部分のけなげな感じが良く出ています。

ヒュンニネン氏については何も語ることはない・・・と言いますが、クッレルヴォと言えばヒュンニネン氏です。
失礼ながら年齢を伺うと驚いてしまいます。1941年生まれということです。
お声は輝きを失わず力強く・・・驚異的だと思います。2007年に来日くださいました。
音楽家の命である身体を大事にすること、自己管理が非常に厳しい方だと伺っています。
土曜日のクッレルヴォが非常に楽しみになってきました。

それにしても時間が不足です。出来具合と照らし合わせているわけではなく・・・・
限られた時間の中でこれだけのことを仕上げていくことの凄さを思い知ります。

帰宅途中でラハティ在住の日本人若者から連絡が入りました。
このラハティで勉強している若い音楽家の一人が明日ドイツに発つということで・・・・・
ラハティにある「メトロ」に集合。
metoro.jpgこの写真の若者4人のうち、3人までがこの秋にラハティを去って別の地で勉強を始めるそうです。
かくしてラハティに日本人の若者は・・・・・10年前と同様になるわけです。そんなことも話しました。
私が初めてここに来た2000年10月というのはピアノ科に一人女性がいたのみ。その後少しずつ増えて、
一時きは日本人が結構勉強に来ていて音楽祭の折も集合していたものです。
皆さん新たな未来へ踏み出します。Alles Gute! 大きな世界の中でしっかりと学んでください!
それをぜひ日本に持ち帰ってくださいね。応援しています。

さて明日はいよいよ、関西からのお客様到着ですね。
寒さに驚かないように・・・・・でも、本当に暖かくなりました。(変な表現でありますが・・・)

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この図書館にあるピアノ練習室とも、あと一回でお別れかな。本日も2時間お世話になりました。
 

この10年、ずいぶん離れていた「演奏」の感覚。どうしても指揮者は客観的な人になります。
でもそれだけでは片手落ちなのです。今年、その点を振り返る良い機会を頂いています。
この譜面台にある楽譜を練習しています。 dが黄色・・・・シベリウスもそうですね。

音楽祭明日からです。

オーケストラの皆さん、本当にハードなスケジュールです。
素敵な音楽祭になりますように。
しっかりと聴かせていただきます。11回目のシベリウス音楽祭です。

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