Ainolaへの暑い道

33度くらいまであがっていたようです。
本日の南フィンランド地方・・・。そんな中、いよいよアイノラへ。
そしてアイノラのあるヤルヴェンパーのトゥースラ湖周辺で開催されている
「TuuslanJärven kamarimusiikki-Our Festival」なるものを聞きに行きました。

この暑さ、母は大事を取って部屋で休息を、私一人で出かけました。
正解でした。
本日の天気の中、母と一緒に歩いたらどのようになっていたか・・・・恐ろしい想いです。

今日は写真が多いです。ただでさえ暑いのに、己の首を絞めるような行動をとった愚かなわたし・・・・。
そんな様子がわかるかと・・・思います。
良い子の皆さんは真似をしないでくださいね。lahti yuri.jpg

 

高校時代からほとんど成長していないと思われるおばさん。
中身はそうでも外見は誰からもおばさんと言われる世代になっているようです(^^ゞ
ラハティの駅から列車に乗り込みます。12時17分発。快適快適・・・kerava asema.jpg
 

 

Kerava ケラヴァという駅に到着。かわいらしい駅。という気持ちの余裕があった頃・・・・
ラハティから40分ほどで到着です。乗り換えます。

 

kyrola.jpg

到着したのはKyrölä キュロラという駅。駅舎はなく、ホームを降りると周りはすぐに住宅や森・・・
ここから歩き始めます。以前この駅からアイノラを目指した時に、思いっきり方向音痴を披露してしまったので、
まず初めに向かう方向を、駅で「草取り」をしていたお兄さんに確認しました。「あっち!」「キートス」
この駅に到着したのが13時15分頃。まずまずのスタート。
kyrola2.jpg線路の高架下をくぐって、この先の道をまっすぐに行きます。
しばらく「アイノラへの道」をご覧ください!

ainolantie.jpgainolantie2.jpgainolantie3.jpgainolantie4.jpgainolantie5.jpgainolantie6.jpgainolantie7.jpgainolantie8.jpgainolantie9.jpg到着!駅からおよそ1.5キロの道。快晴・・・他に人なし・・・そんな道中でした。

途中の風景、ほとんど同じ雰囲気です。このような景色が続きます。
木陰に入ると本当に風が嬉しく、それは木々も同じようで、「カラカラ」とさざめいていました。
細かく揺れる葉には、やはり第5番の第1楽章が重なります。
前回は、全く反対方向へ初めに歩き出していたので、3倍ほど多く歩いたと思います。
「なんだ、こんなに近いのね・・・」
うっかりそんなことを思ったのがいかんかった・・・・

まずは心を落ち着けてアイノラのゲートをくぐります。

ainola.jpgainola3.jpg敷地に入っても、それまで歩いてきた道と変わらず・・・・そんな土地にシベリウスは住んでいました。

ainola4.jpg坂道をちょっと上がると、はい、こちら
Terve!お久しぶりです。またやってきました。これで4回目かな・・・。

 

ainola5.jpg

住居だけではなく、作業小屋やサウナ小屋や・・・いろいろ点在しています。
住居の中は撮影禁止。でも多くの資料にそれは載っているので、ぜひ調べてみてください!
今回、グランドピアノの後ろの壁にある「絵」に、特に注目。
それは交響曲第2番を作曲の前に亡くなった、三女キルスティちゃんの追悼の意味があります。
晩年の書斎兼寝室の机の上にあるスコアは、第4番の手稿譜。
係の方に伺うと、その楽譜を部屋から取ってきて見せてくださいました。
部屋の暖炉の上にあった・・・・と言われる幻の第8番・・・・
そんなことも想いながら・・・・。
 

 

ainola6.jpg家の外に出て庭へ。。。

ainola7.jpg井戸が見えてきます。そして。。。

ainola9.jpgainola91.jpgシベリウスとアイノ夫人が静かに眠るところ・・・・
少しだけお邪魔をして、8月に演奏する作品の御報告・・・・そして少しお力をお借りしたいな・・と、お願い。
これから来年の春まで、いくつかのコンサートでずっとシベリウスの演奏が続きます。
見守ってくださるかな。。。

ainola92.jpgainola94.jpgainola93.jpgお二人と、お子さんたちの生活の様子が残っています。

ainola95.jpg今回、敷地に足を踏み入れた途端、「ぱちぱちぱちぱちぱちぱち・・・」というものすごい数の音が降ってきました。「なに??怪奇現象?」と、暑さにボケたことを考えていたら、原因はこちら・・・・
この細長いさやが、はじけて飛び出していました。面白かった。「発射」とばかりにロケットのように飛んでいく。

ainola97.jpg
庭から見た住居。小ぶりですが、落ち着く素敵な家です。
ほとんどピアノも使わずに作曲していたシベリウス。「音」への鋭敏な感性が独特の作品を生み出しています。
この環境であれば、本当に多くの自然の音が聞こえてきますね。

ainola cafe.jpg

ちょっと新しくなった受付傍のカフェ。一休み。
 

さてと、この続きはまた明日にしましょうか・・・
ここからが大変だった。
無事に演奏会も聞けて、ラハティ戻ってくることができましたが・・・・・・・
へとへとです。おやすみなさい!明日帰国の途に就きます。

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