五徳

巷では論語が流行っているとのこと、
流行っているという言葉はあまりふさわしくない。
論語再読の熱が高まっている・・・なる表現が適切か。

仁義礼智信なる五徳は、その昔とあるTV番組で盛んに並べられていた言葉
子供ながらに耳にタコができていた。
歴史ものの話やドラマが好きだった自分は、意味もわからず武士の顔と言葉を半紙に恐ろしく下手くそな筆で運んでいた。今思いだしても笑える。なぜあんなことをしていたのか・・・。

音楽に携わる人は、「人にして仁あらずんば、礼を如何にせん。人にして仁あらずんば、楽を如何にせん」なる言葉を心に秘めている人も多いのではないでしょうか。
突き詰めれば音楽は愛だ、という心には論語のこんな言葉に通じているのでしょう。

同じ曲を何度奏でても、聴いてくださる人はみんな違う。
同じ人でもその時の聴いてくださる心持は違う。
それぞれの瞬間にちゃんと届くように、大切に演奏すること・・・・
そこには慈しみの心がなくてはできない。
作品に対して、ともに演奏する仲間に対して、集まってくださったお客様に対して・・・。
年を重ねるごとに、そんな想いは強くなるようです。

上手と言われる世界的なオーケストラでも、心のない演奏に接することもある。
それはとても残念だ。

インターネット配信は本当に驚くほど身近に世界の音楽界を見せてくれる。
そこで何が行われているのか、傍観者として批評批判をすることは簡単だけれど、
そんなことには自分は全く意味がない。
自分がやるべきことは、目の前の人と音作りができるかどうか・・・
コミュニケーションを取るに足る力があるとお互い信頼を築けるかどうか・・・。

先週は籠って台本作成と譜読みでした。
連休はずっと天気が良かったのに後半は一歩も外に出なかった・・・・・・・・・・・・(T_T)
やむなしですな。

そういえば原稿の締め切りもそろそろ気になる頃、

世界は大きく動いていますが、自分は相変わらず目の前に続く道を黙々とゆくのみ。
新しく決まったことは二つ、
この夏は前半、後半にわけて2度フィンランドに行くことが決定。
これはフィールドワークとシベリウスの勉強。
そして来年の(おそらく秋)フィンランドでコンサートが決まりそう。
それを軸にここから数年の流れを膨らませてゆきたい。

「四十にして迷わず」の世代はもう自分にとって終わりを迎えようとしているのに・・・・。
まだまだ「天命を知る」には中身が伴っていないか・・・自分。

 

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