さてあっという間に週末に向かい、明日から更新できなくなるので演奏会の最後の御紹介を。
こちらはLasten Kalevalaの本表紙。子供用のカレヴァラ物語です。
話もかいつまんであり、挿絵も親しみやすいものに。日曜日の主人公レンミンカイネンはこんな感じ
少々見にくいですが、今もどこかにいそうな格好良いお兄ちゃん!
そして彼が初めに見初めたキュッリッキちゃんはこちら
かわいらしい娘さんという雰囲気。
この二人の姿は11日はどちらのレンミンカイネンの曲にも現れます。
どこに現れるか・・・シベリウスもメリカントも全く明言していないのでお客様の御想像におまかせします。
もう一つ事前情報としては、シベリウスの「レンミンカイネン」1曲目がカレヴァラのどの章を表しているのか、
世界中の解説本によって違いがあります。これは当日のプログラムをぜひご覧ください。
一つ言えるのはその表している風景は、初めに登場するレンミンカイネンの章、つまり
トゥオネラで母に助けてもらって故郷に戻る、というお話の流れの始まりの部分だけではないということです。
カレヴァラ全体を読んでいただくと、故郷に戻る!のはレンミンカイネンの場合複数あります。
サーリに行くのは2度。この先は音楽の内容とのリンクになりますが、
ぜひ今回は1曲目がどのようなレンミンカイネンの姿が想像できるか、お客様もお楽しみ頂けたらと思います。
そしてシベリウスよりずっと明快で颯爽とした音楽のメリカントの「レンミンカイネン」
こちらは、文句なしに若い血潮!というシンプルな勢いが全体にあります。
それでも若者のロマン、憧れ等等情感あふれる姿も見えます。
日本初演であります。お楽しみに!
そしてそして1曲目は、カレヴァラと並んでフィンランドの大切な詩文学カンテレタルをテキストに持つ音楽。
ラカスタヴァ~愛するもの~ ヴァイオリンとチェロのソロが秀逸の作品であり、ぜひお楽しみに!
アイノラ響ならではの弦楽器サウンドが聴いていただけるのではと思います。
カレヴァラを描いた絵画は多いのですが、この作品に出てくる登場人物など少しご覧ください!
Joseph Alanen(1885-1920) のレンミンカイネンと大蛇
Robert Wilhelm Ekman(1808-1873) レンミンカイネンと火のイヌワシ
Alpo Jaakola(1929-1997) レンミンカイネンの母、トゥオネラの流れに
Uuno Eskola(1889-1958) レンミンカイネンと悪魔の馬
Akseli Gallen-Kallela(1865-1931) トゥオネラの白鳥
Akseli Gallen-Kallela(1865-1931)レンミンカイネンの母
さて、どんなシーンが音で描けますか、楽しみです!
ご来場お待ちしています。
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