新祝園~京都大学

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新祝園から丹波橋経由、出町柳駅へ。
京阪電車の特急は初めて乗りました。二階建て車両もありました。
車内にはテレビ。甲子園の模様が放映。

出町柳駅からこちらへ

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関西日仏学館。フランス政府公式機関です。こちらで待ち合わせをして、講演会場へ。
この向いには

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こちらは京都大学。新入生を迎える準備が着々と・・・・という正門のあたり。
京都には何度も来ていますが、京都大学を見るのは初めて!!!!!!

29日の目的はこちら

http://www.ifjkansai.or.jp/fracam/_inf.htm

京都大学のGCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」の理論研究版の研究会の一環として開催されました。
音楽と社会というところに着目した研究発表、
オーケストラアンサンブルに見られる様々な現象を通して、これからの知識社会が学ぼうではないか!
という視点が紹介されていました。

アメリカ国防省に最優秀論文賞として表彰された山口浩先生の発表が中心に、
そして後半は京都大学大学院に学ぶ若い研究者の発表も。kyotodaigakukaikan.jpg
こちら講演会場の京都大学稲盛ホールのある芝蘭会館。キャンパスとは道を挟んだ立地。

私が週末京都に来ているということをブログで見てくださり、いつもブログにコメントをくださる「オケ・ロージン」さんが教えてくださいました。
講師の山口先生とは大学時代の同級生で一緒にオーケストラ活動をなさっていたということ。

この研究会のテーマは自分の活動にとってはタイムリーであり、これから考え続けなくてはいけない課題であることだったので、「行きます!」と飛びついたわけです。
ご紹介本当にありがとうございました。

この日の演奏者でもある京都フランス音楽アカデミーの音楽監督森悠子先生率いる長岡京室内アンサンブルには知り合いも多く、演奏会も伺っていますが そのメンバーとも昨日会えました。
相愛大学卒業生も多々。そして某楽団コンサートマスター殿も。4月にはよろしくお願いします!!

morisenseito.jpg森悠子先生、山口浩先生を真ん中に。
長岡京室内アンサンブルのコントラバス順子さん、そしてご紹介くださったオケ・ロージンさんも。
現在はJAOの活動で全国を飛び回っていらっしゃいます。

後ろに見える桜の木。見事でした。そしてこの時なんと雪が降っていたのです。写真では見えないですね・・・。

zenihirokunto.jpg大学院発表のお一人は、以前同志社交響楽団でヴァイオリンを弾いていた銭廣君。
現在は京都大学大学院で勉強中。
「なぜ、音楽と社会なのか」というタイトルで、オーケストラ体験にも基づく視点からの疑問を提起する発表でした。
これから研究を深めてゆくことを応援します。

もう一人川本さんという博士課程の女性は、
「近代の音楽・音楽の近代ーベートーヴェンを事例とした音楽社会学の試み」というタイトル。
当時の社会状況を踏まえた、作曲家と商業主義・メディアとの関わり方に触れていました。

この日に拝聴した、そして帰路山口先生ともお話させていただいた内容は、
そう簡単に解決や答えが見つけ出せるものではないと思っています。
芸術という分野は非常に多岐にわたる学問や現象を含みもちます。
そこへの評価や判断基準は本当にある種のあいまいさを含んだまま現在に至っていると思います。

若い学者お二人に対しても自分の中ではたくさんの質問・疑問・意見があるのですが
自分でももう少し整理整頓して、何より音と向き合う活動の中で
ゆっくり答えのようなものを見つけてゆきたいと思います。きっと答えはない・・・そう思います。

時間芸術という音楽に対して、時代の中で様々な扱いや関わりが行われてきていると思います。
これからもその姿は変わりゆくでしょうね。

山口先生のお話の中にもあった、情報社会の中での人の組織の在り方。
これはオーケストラというアンサンブルの中でもどんどん変化がみられることですね。
関わる人は日々それを肌で感じている。

森先生の言葉にあった、「指揮者」という言葉がいけない・・・
「指揮」という言葉はどうしても一つの連絡系統を思わせます。
アンサンブルの現場においては決してそんなことはない。
専制君主的な絶対主義のリーダーを懐かしむ声も聞こえてきますが、
有機的で美しいアンサンブルのためには、それはあまり有効ではないと経験の中で思っている自分です。

懐かしい顔や思いがけない顔にもたくさん出会えた京都滞在。
そして春の雪に見送られて関東へ戻りました。
良い出会いに感謝です!

このところ講演の機会を頂くことも増えている自分には、
山口先生の準備されたパワーポイントの画像や、説明の流れなどとても勉強になりました。

 

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • あんな大荷物を持って遠路遥々お出掛けいただき、帰りも遅くなったでしょう
    でも、こんなに喜んで下さるとは!!!私も大変嬉しい\(^o^)/
    経験十分の山口教授とこれからの学生諸君の論理展開は、まだまだ相当な差があると思いましたが、音楽が好きであれば、きっと何時かは自分の物にしてくれるでしょう…
    私個人の演奏技術や学問的基礎知識は衰退の傾向にありますので、脇役として自分が後輩の役に立つことが今後の私の使命です
    幸いにも色々な分野の方達とのお付き合いが、何にも替え難い支えになっています
    又機会があったらお知らせしますネ!
    十分なQ&A養を忘れないで!!! 

  • >オケ・ロージンさん
    今回は大変お世話になりました。また新しい世界への御縁も頂き嬉しく思っております。すべては時間軸の中でつながってゆく・・・ということを、芸術活動の中で考え表現し続けたいと思います。
    昨日はまさにQ&A養で、何もはかどりませんでした・・・・(>_

  • ユリ先生
    お久しぶりです。これさわあやこです。
    ユリ先生が、私の実家のとなりの駅である新祝園にお越しになり、さらにかつて私が在籍していた関西日仏学館に行かれたという記事を拝見してびっくりしています。
    京都大学で、興味深い内容の講演があったのですね!久しぶりになつかしい先輩のお名前を見て、感慨にふけっています。
    そして同じ場所を経て道が分かれてもなお、音楽というキーワードでつながっていることに音楽の奥深さを感じています。
    私ももっとがんばらなくちゃ!と思いました。
    始まりの春、気持ちを新たに進もうと思います。
    暖かくなったかと思えばまた寒くなり定まらない気候が続きますが、先生、どうぞお身体にお気をつけくださいね。

  • >これさわあやこさん
    コメントありがとうございます!お元気ですか?
    そうでしたか、新祝園も関西日仏会館も御縁があったとは・・・!
    京都大学の近辺の通りの名前を見ていて、
    あ~~ここはD大学につながっているな・・と思っていました。
    音楽が含む世界の広さを感じることが多くなっています。
    自分の中に漠然と複雑に隠れているものが、具体的に様々な方面で形になっていることに出会うと、いそいそと出かけていきます。
    またお目にかかれますように!
    どうぞお元気で!

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