聴く

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聴いてきました。お弟子様の指揮。
東邦音大の吹奏楽の授業を持って3年目になったそうです。
A.リードと邦人作品というプログラミングのコンサートでした。

なかなか良い流れでしたね。
体格が良い利点が出ていました。そして意識して今回は音を出させていたようです。
必要ですね。しっかりした響き、そこから余裕のある表現が生まれてきます。
学生時代は小さくまとまるよりも、でっかく育つことが大切。
折々聴いていますが、バンドとしても確かに成長していると感じます。
これからもがんばってください。

A.リードのマリンバ協奏曲は初めて聴きました。なかなか抒情的で魅力ある作品ですね。
ソリストは大学の講師でもいらっしゃる河野玲子さん。表情豊かな美しい音色でした。

今回演奏された長生淳さんの「トリトン」を、今年の冬我々も演奏します。
・・・・と、思ったら別の団体も今年取り上げるとか・・・。大学の近くにあるとある団体・・・!

本日の文京シビックホールは少々残響が多いホールです。
そういう場合演奏者もお互いに聞くことは大変になります。
でも、聞くことは受け身ではなくてかなり能動的なものなんですね。
人間の耳はふつうは音を遮れないので常に受け身で聞いています。
音楽的に聞くことは意識して聞くこと、それは積極的に他の音情報を取りに行く。
それをどのくらいできるか・・・・結構アンサンブルのカギです。

世間には聞きたくない音もたくさん転がっていますが・・・・
それが増えると、イヤホーンで耳をふさぐ人も増えるのかな・・・。

演奏会のマナーなんてものが一時非常に騒がれましたが、最近落ち着いてきましたね。
私自身は他の人の咳はあまり気になりません。そういう生理現象は仕方がないでしょう・・・
ただ・・・・・

鈴の音だけは、正直のところ「どきっ」としてしまうのですね。
ステージから?客席から?
やっぱり楽音に聞こえるので、客席で鈴の音がすると「!!」と耳が鋭くなってしまいます。
お財布や携帯やお守りやカバンや・・・いろいろなところに鈴ってついているのですが、
できれば演奏中は鳴らないようにそ~っと鈴はしまっていただけると嬉しいな。

作曲家も鈴の音ひとつ「どこに」書くか、「どこで」鳴らすか・・・ということを身を削って書いているのですね。
打楽器の音ひとつひとつに様々な意味と想いをこめて書かれた曲を、コンサートホールでは耳を澄ませてみんなで聴きたいと思います。

何を聴いているか、どう聴いているか・・・
それは作品を作る方も、聞く方も、演奏する方も、全く同じということはあり得ない。
だから様々な解釈や理解や好き嫌いなど、一つの作品に対して多くの気持ちが生まれます。
記号になった瞬間に確定するのではなくて、その瞬間に多くの可能性を秘めた素敵なメッセージが現実化している状態。演奏者はさかのぼって推察洞察の力を駆使して作曲家の頭の中にもぐりこみます。

明日は一日アイノラ響、日曜日は午前にアイノラ響のリハーサルを終えて関西にむけ飛び出します。
また、新しい響きに出会いますね。

更新週末ストップします!
行ってきます。!(^^)!
 

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