季節がすぎゆき・・・・

そんな想いを抱くほど今週はめまぐるしい気候の変化でした。
冬から初夏へそして晩秋、冬・・・・・。実に早い1年でした。

寒いときはスープです。
先日、品川駅のスープ専門店で救われましたが、何よりのごちそうですね。
もちろん、ジャパニーズスープ=お味噌汁も含めて。

チキンと野菜のスープを作ってみました。
soup kana.jpg

大した手間はかけていません。煮込むだけですが、素材の味をできるだけ生かした味付けで。
つまりは薄味です!
ブイヨンも好きですし、フィンランドでよく利用する「魚」「野菜」とそれぞれ具にあわせて使われる固形スープもお気に入りですが、究極は素材を煮込んでその味を引き出すことが一番かな・・・・。

季節ごとに野菜の味も変わります。旬を知りそれを生かす。
最高のぜいたくなことだと思いますね。トマト一個かじるだけでも、季節で大いに味わい方が違います。
「いつでも同じ」「いつも同じ形、味」という姿、自分はあまり好きではない。

これだけ気候が変化して不安定な気象の時、きっと素材の皆さんも大いに驚き慌てふためき自衛手段にでていることでしょう。またこれから出てくる野菜たちは味が変わってゆきます。

母はさすがに食の専門家であるので、季節ごとの料理をいろいろ考えています。
最近は新しい試みも多くて、なかなか刺激的です。

人間が楽器を操り奏でるオーケストラも大いに様々な影響を受けます。
ほんの少しの気分、雰囲気、それだけでリハーサルの流れも変わります。
リハーサルの時間帯でも変化しますね。本番が昼か夜であるか・・・それも大いに違う。

昨日はいつも昼間にリハーサルをしていた日立フィルが、初めて夕方から夜間のリハーサルでした。
これまた大いに違いましたね。オーケストラのバイオリズムのようなもの、きっとありますね。
私自身もリハーサル会場に差し込む光が変わるだけで、昨日は変化していたと思います。
その変化を感じつつ、一つの方向へ皆さんと作り上げていかなくてはいけない。
理性と感性とのせめぎ合い、コントロールを求められます。

明日は昼間、14時からの本番です。大曲が並んでいます。
シベリウスが愛したブルックナーをどのようにとらえるか、
シベリウスが若いころ認識不足であったベートーベンをどう捕まえるか。
正直のところ、おととしのマーラーよりも、今回のブルックナーの方が難しい!

リハーサルで向き合うほどに私自身の未熟さを思い知る日々でした。
なにはともあれ明日はまな板の上のコイ。
トリフォニーホールで存分に奏でたいと思います。

バンクーバーオリンピックもいよいよ開幕ですね。
札幌オリンピックの時代の感覚をいまだに身体に持っているような私です。
最近の華やかでそして素晴らしい力を持った選手の皆さんの活躍には圧倒されますが、
メディアがどのように表現しようとも、それぞれの力を限界まで発揮し目の前の壁に挑戦することが、
アスリートの本質だと思います。ぜひ集中して良い結果を!!
個人的にはアイスホッケーの北欧勢が気になりますが、放映は少ないだろうなあ…・

では明日、トリフォニーホールで!!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • >みなみさん
    ありがとうございます。
    珍しく緊張しているかもしれません・・・・・・・・(^_^;)

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