グローバル・フィルハーモニック・オーケストラ第59回定期演奏会終演

 第59回グローバル・フィルハーモニック・オーケストラ定期演奏会終演。オペラで四半世紀前にご一緒していますが、定期演奏会への客演は初めて。

北欧プログラムで・・・という選曲委員の皆さんリクエストを受け協議の結果本日のプログラムとなりました。
前半に大曲J.Sibelius Sym.1を置くことは、なんといっても冒頭のクラリネットソロにかなりの重圧がかかります。が、ベテランメンバーによる味のある音に導かれ、数々のアンサンブルの難所を全員で汗をかきながら乗り越えて最後のe-mollピツィカートにたどり着く・・・オーケストラもかなりの集中力をもって奏で続けていたと思います。
Sym.1は私自身Sibeliusの7曲のsymphonyで最も回数多く手掛けています。ダントツに多い・・・。若い頃は特に多かった。毎回スコアから様々な語り掛けを受けとります。それは共演オーケストラを通してのこともあり、リハーサルの中で私自身違う目線を得ることもあり・・・
SibeliusのSym.1,2はほかの5曲とは異なる響き、エネルギーを持つと思います。現在並行してアイノラ響ではSym.3のリハーサルが進んでいます。
実に異なる世界です。でも実は3番以降に繋がる細胞が1番にも2番にもある。独特なSibeliusの音・・まだまだsym.1も掘り下げ続けます。写真は1番の冒頭ソロの方との最終打ち合わせ。

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休憩後のGrieg, 抒情組曲も折々手掛けます。もともと北欧音楽は弦楽アンサンブルへの魅力から深入りした自分。1曲目の弦楽器+ハープの作品はいつも手元に置いておきたいような魅力があります。
2曲目の素朴な楽しさも、オーケストラの各セクション音色の追及を含め素敵な味ができました。3曲目のノクターンも限りなく美しい作品ですが、なかなか手ごわい。本番が最も良い流れとなりましたか。4曲目は、この写真にいる、トロールの音楽。本日ノルウェーからトロールが、フィンランドからムーミンが公演にかけつけてくれて、バックステージでは写真撮影の嵐となっていました!
本日のトリは、Sibelius sym.7
正直、この流れで最後の集中力がどうなるか・・危惧すると言えばその点でした。杞憂でした。リハーサルで難所のポイントが本番はすべてクリアー。timpaniのソの音から最後の全員のドの音にたどり着く一筆書きの音の道は、リハーサルの積み重ねの結果がすべて出た内容になりましたね。底力の
オーケストラです。3度のトロンボーンソロもそれぞれの設計がきちんと見えて、最後のホルンに渡す大きな流れが描かれました。大曲を度々演奏している力あるオーケストラ。この20分余りに凝縮された究極の交響曲に対して最大限の集中力が発揮され、作品世界を描いていました。まさに、kiitos!です。
sym.7の演奏回数もこのところ増えてきた自分です。演奏するたびに、ひとつ人生を生き抜いた実感を得る。本日もまたたどり着き、次の新たな道に向かうべく再生です。
ありがとうございました。多くのお客様も大変な集中力で聞いてくださっていたと背中で感じました。お楽しみ頂けましたら幸いです。
グローバル・フィルの皆さん、懐かしいメンバーの皆さん、初顔あわせの皆さん、ありがとうございました。
そしてこのところsym.1の時にお願いし続けている、ハープの篠原英子さまありがとうございました!

本日も早めの帰宅でした。いただいたお花を楽しみながら、母と夕飯。

次のコンサートステージまで間があきます。ひたすら仕込みの日々。準備の日々、またモグラです。

写真は、はじめだけ参加させていただいたレセプションでの集合写真、そして

ステージ袖にて、ヴァイオリンセクションの皆さんとの集合写真。
写真はヴァイオリンの林秀樹さん撮影です。ありがとうございました。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 林秀樹さま
    すみません、先にコメント頂いてしまいました。
    キャプションをお写真にどう入れよう・・と思っていたら・・
    お写真提供ありがとうございました。良い記念になります

  • 先生と一緒に撮りたい人を募ったら一瞬でこれだけ集合しました!

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