新年度スタート

 2か月近くブログも放置し、ようやく過去の記録を書き始めたところです。
珍しく公演が続きました、2月~3月。公演が続くペースの方が体調が良いのは事実です。
タクトの感覚も楽団によってそれぞれですが、その微調整もコンサートが続いているほうがすぐに身体が反応します。

自分は売れっ子指揮者などではありませんので、じっくりのペースの中で良い状態が維持できるように
自己管理は大切。体調管理だけではなく、ステージに向かう、ステージを作り上げる、オーケストラと向き合うエネルギーの維持という面でも、そこからプロの仕事は始まっていると年齢を重ねてきて感じます。若いころは考えなくてもそのモードになっていたので。嘘のような忙しさの日々からペースが大きく変化をしてきて、自分が何をしなくてはいけないか、何をするべきか・・・年々自問自答です。

4月新年度に入って、デンマークのオーケストラも新シーズンのプログラムを発表となりました。
コンサート情報にも掲載しましたが、この10月にはじめてデンマークへ客演します。

昨年の初めの頃突然連絡が入り「!!?」という状態ながら嬉しいオファー。
今年のニルス・ゲーゼ生誕200年にあわせたコンサートシリーズの中の一つを指揮してほしいということ。オールデンマークプログラム、クーラウ&ゲーゼ&ニルセン。という願ってもないプログラムでオファーが入ったことに大変うれしく感謝です。昨夏には直接事務局の方にもお目にかかり顔合わせをして詳細も打ち合わせをして、準備が本格的に始まっています。

プログラムにゲーゼのヴァイオリン協奏曲がありますが、ソリストは日本の若手、南紫音さん。
日本でもすでに多くの公演で活躍されていますが、海外に拠点を置き現在益々大きく羽ばたこうという若手です。今年の夏ころに日本で打ち合わせをして10月にデンマークへ乗り込む予定です。

北欧への客演はフィンランドがほとんどで、一度だけノルウェーに。デンマークは初めて。旅としては2度行っていますが、もうすでに最後に行った時から20年経過しています。大きく変わったコペンハーゲンに出会うのも楽しみですが、このオーケストラの本拠地はコペンハーゲンではなくもう少し南です。セナボー。街の詳細はこちらをご覧ください。

コンサート情報はこちらにあります。

ゲーゼに関しては、今年は夏に二つ日本で演奏する公演があります。
7月23日に母校OBオケの淡交フィルにて、序曲「オシアンの余韻」
そして8月6日に長野のアンサンブルNOVAで序曲「高地にて」と交響曲第5番。

有難いことにゲーゼチクルスのような状態です。

まだ手掛けていない交響曲は、2番7番8番。これも近年で演奏の機会があることと思います。

新年度は新たなことに向かうとともに、様々なことを整理整頓してゆく年になると思います。
良い整理の仕方をしてゆかないと、未来への道も閉ざされる、あるいは途中で力尽きる、そんなことになりそうだとひそかに感じています。

若くはないが、まだまだ指揮者としては前を見続ける年齢です。終わりのない仕事。
最後まで走り切れるように、あゆみ続けられるように、ちょっと、いえ、かなり自分に厳しくと思っています。

 

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