JAO第44回アマチュアオーケストラフェスティバル終演

 第44回全国アマチュアオーケストラフェスティバル千葉県大会終演。JAOには初参加。

存在も内容も各所から耳に入っていましたが、実際に関わるのは初めて。
自分の指揮活動は、その初めから現在に至るまでアマチュア楽団とのご縁はずっと続いています。世代により関わる密度は変化したものの、自分がヴァイオリンを手にその中で弾いていた時間も含めて、もう40年近いのではないかな?
その証拠に、今回の千葉大会では、自分の始まりである母校高校の大先輩から、現在公演に向かってリハーサルを積んでいる楽団のメンバーまで、40年間様々なところでご縁のあった皆さんに再会再会のラッシュ。
本当に眩暈がしました。「走馬灯のように思い出が・・」という表現をそのまま体験していたのでありまする。

20代~30代前半の自分は怖かった(らしい)人生いろいろを通り過ぎ現在の姿が信じがたいと思うメンバーもいらしたと思う。(さもありなん)
音大の教え子も今回担当Aオケに二人!頼もしく嬉しかった。かつて学生オーケストラで共演してきた若者は、皆さん社会人になった頼もしい姿を見ることができた。

Aオケはシベリウスの「エン・サガ」
この曲を初めて知るというメンバーがほとんどの中、二日間のリハーサルを経て三日目に本番を迎えた時には、皆さん見事にスコアに潜む世界を表現されていた。pppからfffまでの幅と、様々な音色と語り口、それらが全国から集まった今回限りのメンバーの中から生まれてきた事は、本当に嬉しく指揮台で「にんまり」感激していた。
海外からの参加もあり、シンガポールの若い女性グループの皆さんは、本当に熱心にそして楽しんで演奏されていた。
コンサートマスターは、現在市川交響楽団でもコンサートマスターを務められている立田祥子さん。ご自身の幅広い経験をもとに、アマチュア奏者の皆さんに丁寧にご指導も頂いた。そして実はとても大変なエン・サガのパート譜問題を、ご自身で作成しなおして解決してくださった。過去この曲の経験がある方からのアドバイスを基に、コンサートマスター自ら実用的なパート譜への作り直しを試みてくださり、本当に心から感謝している。この作業がなかったら、リハーサルの進行はかなり違ったものになっていた。

また急遽、分奏のサポートとして若手指揮者の尾花拓音さんが、すべてのオーケストラを周りながら手伝ってくださった。どうもありがとう!

Timpはなく、G.Cが活躍し、ヴィオラとクラリネットに大きなソロがあるという、なかなか独特な作品。何度手掛けても、ある物語「エン・サガ」は新鮮だが、今回の濃密な三日間は記憶に残ると思う。
そして、ひそかに演奏した「フィンランディア」も得難い時間だった。全然ひそかではないですねえ・・・皆さん素晴らしかった!
この「フィンランディア」計画はAオケ担当マネージャーとコンサートマスター立田さんのアイディア。確かに「エン・サガ」は演奏時間が短く、もしかするとリハーサル時間の中で少し余裕ができるか・・・というお考えで準備してくださっていた。初日を迎えるまでは「エン・サガ」がどこまで追求できるか私自身不安もあり、この特別企画は無理かな・・と思っていたが、みるみる皆さんが作品の言葉を音にして素晴らしくなってゆく様子をみて、逆に「フィンランディア」に取り組むことでよりシベリウスに親しみを・・となる予感もあり二日目に決行!気分転換と言っては作品に失礼であるし、全く持って軽い作品ではないのだが、この曲の成立時のことを少しお話して、少し返して練習もしてみると、ぐんぐんSUOMIの魂が聞こえてきて!!!!という驚きでした。

今回ご縁があった皆さん、本当にありがとうございました。千葉在住ということで抜擢していただきましたが、この機会に感謝です。音楽監督の田久保裕一さんはじめとして、千葉大会の運営スタッフの皆さんに心より感謝を!Aオケスタッフの青いTシャツチーム、お世話になりました。また開会式・レセプション・公演・閉会式と司会進行を務められた、フリーアナウンサーの高山久美子さん、とても落ち着いたお声と語り口で気持ちよくご一緒させていただきました。昨年まで「クラシックカフェ」も担当されていた方です!!

皆さんにKiitos!!


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