初稿・最終稿

 アイノラ交響楽団は今週末第13回定期演奏会を迎えます。

今回は、シベリウスのご遺族の許可を得て、交響曲第5番の初稿版(1915年)を演奏します。
そして、最終稿(1919年)もあわせて演奏します。

両方の版の比較演奏というコンセプトを持って取り組んできましたが、
予想を超えてリハーサルの道のりは大変でありました。初稿版のパート譜はもちろん浄書されていません。
手書き譜、そして訂正や変更箇所がそのまま残っています。

スコアは一応整っていますが、これはシベリウス筆ではなく、後の人が手書きで浄書したもの。
そして、パート譜とこのスコアの差異は大きい。
ここまでのリハーサルの中で、パート譜の方が正しい情報であるということが多々見られました。

というようなことを乗り越えて、アイノラ響は4月10日に両方の版の演奏に取り組みます。

両方の版はすぐにわかる構成の違いのほかに、初稿版にはのちに削除されてしまった魅力的な個所が
たくさん聞こえます。印象的な最終楽章は、きっと最終稿との違いを多く感じることと思います。
有難いことに、多くの方が興味をもってご来場くださる予定であることをきいています。
実演で両方の版を並べることは、確かに珍しいことです。
この貴重な機会を得たことに感謝して、メンバーとともに最後のリハーサルと整えステージに向かいます。

そして、そして、

どうぞ春の歌の初稿版もお楽しみください!最終稿とは異なるニ長調の色彩が新鮮です。
吟遊詩人は、フィンランド人も絶賛の作品。限りなく美しくはかなく・・・シベリウスの神髄の作品。
でも、難しいです。

ainola13.jpg

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