ACO愛知室内オーケストラ第15回定期演奏会終演

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 カール・ニルセン 弦楽のための組曲
カール・ニルセン クラリネット協奏曲   ソロ 芹澤美帆

ジャン・シベリウス 劇音楽「テンペスト」第2組曲
エイノユハニ・ラウタヴァーラ カントゥス・アルクティクス

アンコール シベリウス 舞踊間奏曲

常任指揮者のお役目を頂いてから二度目の定期演奏会でした。無事に終演。
ご来場の皆様本当にありがとうございました。

今年のメモリアルイヤーにちなんだプログラム、ただしACO愛知室内オーケストラは小編成の室内オケのため、大きな交響曲を並べることは難しい。しかし、ありがたいことに北欧の作曲家たちは中規模、小規模の作品を多く遺しています。今回のプログラム、エキストラの方のお力もお借りしましたが、比較的人数の少ないオケでも可能なものです。
 

15時30分からプレトーク、本当に今年はお話の機会が多いのですが、「ネタ」が重複しないようにと心掛けつつ、まだまだ勉強が不足です。<(_ _)>

さて公演は、弦楽のみの「組曲」から。
コンサートマスター平光真彌をリーダーとして、弦楽器は愛知県芸出身者が多いセクション。もともとの学びの環境が同じというのは、不思議な共通語を持っています。そしてリハーサルの中で積み上げてきた、シベリウスとは違うニルセンの語り口と響き、お客様に届いていたら幸いです。

そして2曲目は、そのニルセンの晩年の作品であるクラリネット協奏曲。
ACOのメンバーである芹澤さんのソロ。本番で素晴らしく開花!このアグレッシブで、ロッキーな作品。
独特の音列とノリがあります。そこを支えるもう一人の主役ともいえるスネアドラムには、エキストラのお力をお借りしました。名フィルの窪田さん。素晴らしい演奏でこの作品のキーワードとなるパッセージを牽引してくださいました。感謝です!

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ソロクラリネットと掛け合うファゴットソロも非常にユニークで魅力的。この3人による音楽の部分は本当に、ロックです。

この協奏曲、オーケストラはHr2,Fg2,S.Dそして弦楽器という小さなもの。でもなかなか実演で聞くことは少ないです。

 

後半はがらりと変わり、フィンランドの世界。
演奏していても、作品が持つ響きの質が全く異なることは実感します。劇音楽「テンペスト」の第2組曲は小編成。管楽器はホルンまで。9曲の小品が並びます。それぞれに美しさが異なりますが、ACOのピュアな響きと丁寧な語り口がこの作品の魅力を描けたのではないかと思います。

そして最後に、フィンランドの現役作曲家であるラウタヴァーラ

極北の歌、そしてサブタイトルで「鳥の協奏曲」となっています。
会場にお越しの方には、「どこで演奏しているのか」と思われた方もあったようです。この作品の鳥は、本当の鳥の声を採集して、編集しています。LiminkaというOulunsaloの傍の湿地帯の場所。2007年にこの地でラ・テンペスタの皆さんとリハーサルをした場所です。
テープによる鳥の声とコラボして、オーケストラは奏でます。
冒頭の2本のフルートの呼び交わしから、様々な別のタイプの鳥たちも鳴きだします。
そしてそれを俯瞰する者の想いや思想や思索や、大地の呼応する音や大気の震えや、いろいろなものが美しい旋律に凝縮され歌われます。
2曲目の「メランコリー」というタイトルの楽章は、はじめに呼び交わす鳥の声を1分弱聴きます。そしてデリケートな弦楽器のアンサンブルが入ってくる。この部分は個人的に涙腺に影響する部分で、しっかりその辺は気を引き締めて指揮台におりました。メンバーの美しい音が映えたと思います。
3曲目は、呼び交わす鳥たちの声の中で、激しく人の想いも膨らみ炸裂してゆきます。HrとTpに非常に高音域でずっと奏でる旋律が出てきます。メンバーの向さん、藤田さんお見事でありました。管楽器のセカンドパートを支えてくださったのは今回エキストラの方々でしたが、素晴らしい支えをありがとうございました。

エキストラというと、今回偶然にもフィンランドにご縁のある方が4名も。シベリウスアカデミー卒業生や、フィンランドのオーケストラで仕事をしている人も。私は皆さんと面識がありましたが、ACOで一緒に演奏会を作り上げられたこと、ちょっと嬉しかったですね。

敦さん(Tp)、由李さん(Fl)のご夫妻。フィンランドでも度々お目にかかっていました。

アンコールはシベリウスの 舞踊間奏曲。少しオシャレな爽やかなワルツで締めくくりました。

とにかく今回、ACOメンバーの個々の力が発揮されてきたこと、前回と比較して弦楽器セクションの響きの質がさらにぐっと良くなったこと。収穫としてそのようなものがありました。まだまだACOは若い団体であり組織運営もこれからの課題が大きい状態です。が、メンバーの持つ素晴らしい力を、なんとか発揮できるように これからも様々な仕事を通して磨き上げてゆきたいと思います。皆様に応援していただけるように切磋琢磨します。
ぜひ、次の機会もご来場いただけますと嬉しいです!

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