シベリウス音楽祭オーケストラ最終公演

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8月31日から9月5日まで、オーケストラによる音楽祭公演が続きました。最終公演は現在の音楽監督である、オッコ・カムさん指揮によるラハティ交響楽団。満席の中で盛大に終演しました。

音楽祭三日目に登場したBBC響、三日目はサカリ・オラモさん指揮で、クッレルヴォ、四日目はオッコ・カムさん指揮でヴァイオリン協奏曲と交響曲第2番。

音楽祭の様子は、ぜひこちらをご覧ください。日本シベリウス協会のFacebookページに音楽祭報告を綴っています。

日本からの取材の方もいらしていました。きっと秋の音楽誌でも紹介があると思います。

BBC響には、日本のフルート奏者がいます。向井知香さん。実は2001年に英国でおあいしています。
フィンランド研修の時に、師匠がBBCウェールズを指揮される情報を得て、カーディフまで足を延ばしました。その時にウェールズのオーケストラで演奏されていた向井さん。現在はロンドンのオーケストラである、BBC響に移籍。本当にお久しぶりでしたが、ラハティでお会いできるとは!!

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BBC響とカムさんとの公演、とても素晴らしかったのです。

そして音楽祭後半はホストオーケストラのラハティ響と、代々音楽監督の登場。
五日目のサラステさん指揮、交響曲第1番、第5番、その間に吟遊詩人、この公演もとてもよかった。
サラステさん譜面台をはずして暗譜。吟遊詩人はとてもフレーズが自由自在でアンサンブルも難しいのですが、巧みに運んでいらっしゃいましたね。
この吟遊詩人と交響曲第5番の組み合わせは、私自身も来年取り組みます。その意味でもしっかりと耳と目を見開いて拝聴。

最終日のカムさん公演も難曲がそろっていましたが、前日のサラステさんとは異なり、楽譜をしっかりと見ながら、どっしりした重心を崩さずに指揮されたカムさん。サラステさんとは異なる響きと音楽の呼吸が生まれました。アンコールのフィンランディアも素晴らしかった。

この1週間で、ラハティ響は3人の指揮者によるシベリウスを演奏したわけですが、それはなかなかハードな仕事だったのではないかと・・・思います。育ての親ヴァンスカさんからサラステさんにバトンが渡されたときは、どうなってゆくのか手探りの感じが残っていました。でもヴァンスカさんとは全く違うアプローチの演奏が徐々に完成されてゆき、そして3年の任期が終わってしまった。その後カムさんの登場で、現在に至るということです。
カムさんも、またまったく違う取組。とにかく細部よりも全体。大きな呼吸を取ります。急かさない、息をきちんとさせる、あの暖かな豊かな響きはそこから生まれているのでしょう。

ラハティ響・カムさんの来日公演は11月末です。楽しみですね。

 

今年は日本人のお客様も多かったと思います。日本からの方もですが、フィンランド国内にいらっしゃると思われるお客様の姿も。おなじみの皆さんもいらっしゃいました。

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そして4日(金)には、恒例となった各国のシベリウス協会が集ってレセプションも開催されました。

その中で、シベリウスの親族のおひとり、Satu Jalasさんともお会いできました。お隣の席をいただき、いろいろお話させていただきました。Satuさんのお父様は指揮者のJussi Jalasさんです。その奥さんがシベリウスの御嬢さん。

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日本シベリウス協会の今年の企画でお世話になった皆様にもお会いできました。
 

 

 

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