暑いね

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R.W,G.Mのリハーサルを終え、東京を横断し西側へ。
3月にフィンランド演奏旅行で共演した、カプリースのメンバーの発表会に参上。
メンバーがソロを弾き、プロのオーケストラが伴奏をする。お弟子様指揮。
 

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遅刻で会場に入り、ソロは最後の二人のみ拝聴し、
子どもたちがオーケストラのVn席に陣取ってのL.v.B7の1楽章を全員でというステージも拝聴し、なんとゴージャスな発表会なのだとあらためて思った。

いつもとは別人のように緊張しているお弟子様だったが、タクトは落ち着いて良い響きが生まれていた。
気が付いたことは早速申し渡し!
9月末の仕事に向けて参考になればよいが、結局は自分で現場で掴み取らないと身にならないので、あまり多くは告げない。指揮は百人十色。自分の文法・自分の語り口を見つけるしかない。
冷たい師匠とも言われるが、それしかない。中身は指揮者一人一人まったく異なる。
内側から出る物を表現する一つの手段が指揮法、あるいは指揮。
動き方が同じであるからと言って、同じ音楽が生まれるわけではない。
私とお弟子様は、体格も異なれば、気質も違う。音楽の方向性も異なり、好む響きも違う。
当人の方向性を私が伝授できるわけがない。
自分の内側から出そうとしているものが、もし指揮法の問題のため相手に伝わっていなかったら、または誤解を与えていたら・・・その点だけを指摘する。あとは自分で見つけよ。
私はお弟子様とは、スコアを挟んでの話の方が多い。
得意とする分野が違うので、私もお弟子様からいろいろ知識を得ることもある。
情報には強いお弟子様。実は研究熱心である。

私も仕事で度々お世話になる某プロオケの皆さんの集まりによる本日のオーケストラ。
打ち上げに私もお招きいただいてしまい、いろいろお話ができた。
昔の話、今の話、オケと指揮者の話、フィンランドの話。とっても貴重な言葉をたくさん頂いた。
「音楽があって、指揮がある」 Aさんの言葉、仰せのとおりです。

ある時期から、指揮、指揮法は簡単に暴力になると思うようになった。
そこから自分の内側が変わっていった、今なお変化の途中、終わりはない道。

決定版指揮法なんてあるはずがない。
 

さて、カプリースのメンバーたち。3月以来の再会。みんな元気そうだった。
ソロの本番、緊張の顔は見えた。全員を聴ければよかったが・・・最後の二人だけ。

ベートーヴェンの7番1楽章は、O君がコンサートマスターを。フィンランド公演もセカンドをしっかり牽引していたそのままに、この日もよいリードを見せていた。
終演後、皆さんほっとしていたね。カプリースのアンサンブル、これからも切磋琢磨発展していってください!
久しぶりに皆さんの顔を見ることができて、嬉しかった。

 

さて、本日の皆さんとは私も9月終わりから10月にかけてご一緒します。
よろしくお願いします。

 

順番は逆だが、本日午前午後のリハーサルは、エレティール第50回定期演奏会にむけての初合奏。
マイスタージンガーの序曲+アルファーは、今回この選曲をしてよかったと、今日あらためて思った。
序曲の意味が非常に明確に音楽として実感し納得する。楽しみになってきている。

そしてG.M2も初合奏。前回「葬礼」をお弟子様が手掛けている。その蓄積があるので、1楽章の基本的なところはスムーズに運ぶ。しかし「葬礼」と「Sym2-1」は、テンポ設計をはじめとして異なることが多々ある。
3楽章の難しさはリハーサル時間を要する。5楽章の大変さは、そのまま作品の荘厳、深遠、魂につながる。決してひるんではいけない。夏はメンバーともども体力増強期間とする。
10月にむけて、確実にエンジンがかかった。

 

 

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