新年度の大学

新年度の大学に出かけました。

校内の桜、久しぶりに見ました。

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練習棟の前の素晴らしい枝垂桜。年々重みを増しますね・・・・・

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こちらも大樹になってきました。

名物の校庭がなくなりましたが、構内敷地各所に見事な木々が残り季節を彩っています。ありがたいことです。

いつもは授業開始である4月半ば以降からの出講ですが、今年度は役割が変化しました。

12年間吹奏楽の授業担当でご一緒させていただいた、専任講師の淀彰先生が今年の3月13日に天国に旅立たれました。2年余りのご闘病の間、可能な限り授業にもいらして、タクトを持たれ そして編曲を続け、何より学生たちのことを想い力強く過ごされてきたことを、傍でしっかりと拝見していました。

午前中にご自宅に弔問にお伺いし、奥様にお話を伺いました。
新年度、大学に復帰されることを何より願い楽しみにされていたことを強く感じました。
ご自宅での療養の中で、編曲の仕事の手を休めることなく続けていらしたこと あらためて伺い、
先生の吹奏楽という分野にかける想いを強く感じました。

12年間仕事の同僚としてご一緒させていただき、一番感じていたことは、時代に流されることなく本質的に大切なことを、ゆっくり丁寧に学生たちに伝えようとなさっていたこと。そこには、繰り返しの指導や、かみ砕いての説明、時にはジョークも飛び出します。お得意のギャグは学生たち、卒業生たちみな知っていますね。
その時間の共有の中で、知らず知らず後々に残る大事なことを先生は学生たちに託していたと思っています。
そういう、ゆるやかで暖かな授業をこれからの時代、もう一度必要になる状況であると私自身は感じています。
時代のスピードや、即座に求められることに対応する能力だけではなく、もっと本質的な力、人間としての能力を蓄積するための授業。基礎力が何よりも大事であることは、逆に外の現場に出るといやというほど感じます。

吹奏楽という授業ですが、管楽器打楽器、時には弦楽器も含めてのアンサンブルの授業です。
吹奏楽という音楽が存在しているわけではなく、音楽の中の吹奏楽というカテゴリーの作品に向き合っているだけの授業です。管楽器打楽器の学生が、卒業して吹奏楽の作品だけに接しているわけではありません。
音楽という広範囲にわたる時代と世界に広がる文化を、学生時代にできるだけ多く知り、そこに向き合う基礎力をたくましくみにつけ、応用力を自分で磨いてゆける力を伸ばしてゆく・・・そんなことをアンサンブル授業の中で展開してゆけると思っています。

今年度は私自身、1,2年生の授業の担当指揮者として役割をいただきました。授業スタッフの先生方も新しくなります。複数の先生での体制となること、本日上司の先生と打ち合わせがありました。
 

後期はシンフォニックウィンドにも自分は少しだけ関わります。いろいろ変化の年です。

変わらないのは、未来を夢見る学生たちが今年も入っているということ。
彼らの夢が、多くの先人が築き継続している音楽芸術の未来の道に続くことを、少しでも支え後押ししてゆけたらと思います。

 

大学では、新入生対象の「基礎ゼミ」で演奏するオケのリハーサルが、同級生指揮者栗田君の指揮で行われていました。久しぶりに栗田君にもご挨拶。オケは卒業生・教員・在校生ミックスの編成。懐かしい顔にも出会いましたよ。

夜は横浜へ。
吹奏楽指導者の先生が集うグループの指揮法講習会を現在続けて担当しております。
本日は第2回目。30名ほどの先生方がご参加。
経験年数も音楽歴も異なる先生方です。一律の指導は難しいですが、部分的でも指揮を実際にしていただくと、何かしらヒントとなるポイントをお伝えすることができると思って取り組んでいます。
次回三回目、もう一つこちらも工夫が必要かと感じました。
先生方本当に熱心です。生徒さんのため、先生方の学びの姿勢を強く感じました。

 

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