ニューフィル千葉さんの歴史とともにある、このニューイヤーコンサート、初めて機会をいただきました。
現在の住まいのすぐご近所のホール。もちろん徒歩で会場入り。こんな環境めったにありません。
でも、自分の街のオーケストラという感覚、とても良いものです。ヨーロッパの街がそのような環境が多く、その文化、環境にあこがれを持つ音楽愛好家も音楽家も多い日本・・・・日本がそのようになることにはいろいろなハドルがある。長い音楽文化のヨーロッパと同様にということは無理であるにせよ、日本独自に、そんな環境を増やしてゆくことも、もっと考えてみたいと強く思った日でもありました。
プログラムは
<第1部>
スッペ 喜歌劇「詩人と農夫」序曲
J.シュトラウスII フランス風ポルカ「花祭り」
J.シュトラウスII 喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」より なんと素晴らしい眺め ten.布施雅也
メリカント ゆるやかなワルツ
シベリウス 春の歌 作品16
J.シュトラウスII 春の声 sop.三宅理恵
<第2部>
J.シュトラウスII ペルシャ行進曲
J.シュトラウスII ハンガリー万歳
カールマン 喜歌劇「チャールダッシュの女王」より 私のふるさと sop.三宅理恵
レハール 喜歌劇「微笑の国」より 君はわが心のすべて ten.布施雅也
J.シュトラウスII 喜歌劇「ウィーン気質」より ポロネーズ、ウィーン気質 sop.三宅理恵、ten.布施雅也
J.シュトラウスII ワルツ「酒・女・歌」
でした
アンコールは シャンペンポルカ、美しき青きドナウ、ラデツキー行進曲
2曲だけ、ウィーン以外のものが入っています。
メリカントのワルツは、ピアノが原曲の緩やかなワルツ、踊るというよりは夢見る3拍子
シベリウスの春の歌は、私自身はたくさん演奏の機会を頂いていますが、オーケストラの皆さんはほとんど初めて。でもこの曲との出会いを喜んでくださったメンバーの方、歌心あふれる演奏で素敵に奏でてくださいました。
冒頭の詩人と農夫はもちろん、今回チェロのソロが多くありました。ゲスト首席の松本さん、感謝です。
ウィーンの曲の数々も、軽妙な美しいソロが多い、それぞれに味わいあるソロの響きに私自身とても楽しみ感謝でした。
まもなく30回を迎えるこのニューやーコンサート、ニューフィル千葉の皆さんの多くの経験、それがなければできないステージだったと感じています。
三宅さん、布施さんの若手歌手のお二人、遊び心たっぷりの曲を可憐に、また作品の性格を歌い上げてくださいました。
三宅さんは終演後すぐ次の仕事にでかけられたので、写真は布施さんと
布施さんとは5月にも共演があります。
ニューフィル千葉のコンサートマスター、本庄さん。初めの出会いは弦楽アンサンブルのリーダーとして、録音の仕事でご一緒でした。その後3年前のニューフィル「若い芽のコンサート」で再会。
ありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (2件)
ほぼ満席のお客様とステージをしっかりと結びつけた新田先生の棒とお話しのお蔭で、新春にふさわしい、心暖まる珠玉のコンサートでしたね!
ウイーン物はあまり手がけられないとのことでしたが、どうしてどうして、まことに典雅なテンポルバートを巧みに交えての洗練された演奏に漂う、豪華で上品な香気を満喫することができました。
思いもかけず(チラシでもネットでも見かけませんでした)、シベリウス「春の歌」も聴くことができて大満足です。
それにしても、新田先生がよりよい「楽器」をお持ちになると、感動レベルがいっそう高くなることを実感しました。同様の機会がますます増えるよう楽しみにしております。
普段は気むずかしい同行の友人も、終演後、顔をほころばせて「ああ、楽しかった!」とのことでした。
幸福感に満ちた演奏を有り難うございました。また忘れ得ぬステージがひとつ増えました。
>junsinさん
新年早々のご来場とコメント、本当にありがとうございました。
お楽しみいただけましたこと、何よりうれしいです。毎年このコンサートを積み重ねているオーケストラの力があってこそのステージでした。
現在まだ自分の体内、ワルツがぐるぐる廻っていますが、そろそろ次のステージめざして切り替えます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。