仙台リハーサル二日目

朝9時半スタート。交響曲から。この早い時間帯への変更は、今回の奇遇のできごとへニューフィルの皆さんが特別に配慮くださったこと。
まず、そのことに深くお礼とお詫びを申し上げたいです。
貴重なリハーサルの時間の中、京大・東北大のジョイントコンサートの京大ステージを聞けるように休憩時間をご配慮くださったこと、本当にありがとうございました。そして彼らのステージ35分をすべて聞いてしまったこと、これは私自身のわがままでありました。申し訳ありませんでした。

 

ニューフィルの皆さんとの二日目は昨日手掛けなかった交響曲の第2楽章に少し時間をとり、この一番難しい、しかし美しい楽章をゆっくりと皆さんと紐解きました。
3楽章は少しずつ安定が見えます。1楽章と4楽章の旋律の描き方はこれからさらに磨き挙げてゆきたいと思います。

ヘリオスは昨日あまり手をつけなかった前半を中心に。ニューフィルのホルンセクションも充実しています。
このホルンにより描かれる日の出、大気に命が生まれる様を、美しくセクションで作り上げています。
弦楽器の独特の音列も、少しずつ言葉の意味が聞こえています。私自身ニルセンの音列と管弦楽法に非常に魅力を覚えているということを、この週末あらためて自覚しました。

ヴァイオリン協奏曲は、3楽章のリズムも含め ソリストとの会話を成立させる土台をつくってゆきます。
16時20分リハーサル終了。本当にお疲れ様でした。
ニューフィルの皆さんの音楽的な積み重ねは とても確実な成長が聞こえました。
そしてきっと10月の公演は素晴らしい北欧の響きになると、自分は確信しています。
次は9月に。

 

さて同じ日に隣の会場で行われたジョイントコンサートの京大ステージ、
そのニルセン「4つの気質」は、西宮・京都公演につづく3度目のニルセンということで、学生指揮者のもと
学生たちは非常に余裕をもってのびのびと演奏。かつ6月に積み上げた細部のニルセンたる音の言葉の表情やリズムが見事に再現、かつパワーアップされた状態で演奏され、個人的には深く感動していました。
やはり彼らの平素の緻密なリハーサル積み上げがものを言っているとあらためて実感。楽譜にかじりつくメンバーはほとんどいない状態。それは時間をかけてリハーサルができる団体の何よりの強み。
 

ジョイントコンサートが終わったメンバーたちと、ちょうどリハーサルを終えた自分と会場ロビーで再会。
3度目のニルセン記念写真を撮った。彼らはこのあと東北をめぐる演奏旅行に出かける。
音楽を待っていて下さる各地のお客様に、どうぞ学生らしいエネルギーにあふれた充実のステージを届けてください。

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