2年の歳月 そして

3.11 決して忘れない日付、
それは点ではなく、線になって、面として2年の歳月が流れている。
今年の黙祷は調布駅前だった。

市の広報が黙祷を呼びかける放送を行っていた。公園広場で立ち止まり1分間黙とう。

何に祈る、誰に祈る・・祈るだけでは・・・いろいろな声が世間にはある。
しかし、心を寄せるという気持ちがないと 何も動いてゆかない。

報道を見ていても、被災地の皆さんの生活は大きな転換期を迎えようとしていることがわかる。
現実との向き合い方の変化、政治的判断・・・・

母は継続して震災関係、原発事故関連の記事をスクラップしている。
 

私自身、これから10年単位の復興の動きの中で何ができるのか・・・
ハルヤンネさんの復興CDの活動は継続します。より現実的なサポート、応援、力が必要な時期に入る。
そして日本全体が自然災害のリスクをおさえる知恵と文化を持つ国造りを第一に目指すことを願う。
目新しさではなく、新しい発想と未来への先取りした地図を描ける国、
そこには多くの専門家が必要で、現実的な折衝には政治家が必要なのだろう。
まだまだ日本は生まれ変わっていないし、特に繁栄の時代を知る世代が大いに迷走中。
若い世代とは人種が違う・・・と思うことも度々ある。

今日の午前中は、長野にいた。
昨年末共演した楽団の方が突然倒れてしまった。とてもお元気であらゆる面で団の牽引者で、柱の方。
予断を許さない状態であることの知らせを受け、面会に行った。
眠っていらっしゃる姿に、次はSibelius#7を!と、昨年話していた続きをお伝えした。
祈ることしかできない・・・どうか、仲間が待つオーケストラに再び戻ってきてほしい。

 

午後に東京に戻った。
今日はシベリウス協会のプレコンサート。調布の飯野病院マルシャリンホールにて。

31日にある室内楽vol.1の第1部出演者の中で、2校の大学が出演してくれた。
上野学園大学、桐朋学園大学。シベリウスの弦楽四重奏に接することは初めて、
しかしそれぞれまっすぐに取り組み、新鮮な演奏を聞かせてくれた。

桐朋学園の男子学生四人組は、すでに見事にシベリウスの言葉を自分たちの解釈で読み取り、
そして表現にしていた。本公演の日が楽しみになってきた。

弦楽四重奏は、非常に厳しい世界だ。オーケストラに匹敵する重厚な内容を一人ずつの責任で4声部だけで音を紡いでゆく。その内在する世界は大編成の管弦楽と比較しても負けないものがある。個性が明確な最近の若者たちは、むしろこのようなアンサンブルで力を発揮することが得意なのではないか・・・・そんなことも感じた時間だった。とにかく日本の弦楽器奏者の層は厚い。それは実感した。

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上野学園大学と桐朋学園大学のクァルテットの皆さん。

31日は東京藝大のチームが加わります。

 

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