Ett ensamt skidspår 孤独なシュプール・・・・
スウェーデン系フィンランド人の詩人、Bertel Gripenbergの詩による作品。
原曲はピアノ伴奏、それを1948年というシベリウスの「沈黙の時代」にあたる時期に弦楽器とハープの編成の伴奏に編曲されました。シベリウス御年83歳です!
スウェーデン語の朗読が必要のため、ライヤ先生のご紹介でハンス・カールソンさんにお願いすることができました。ハンスさんは1989年から日本に滞在。現在明治大学のお仕事で、日本の文化をウェブサイト上で興味深い視点からご紹介されています。
こちらを!
今日はまず初めにカールソンさんに加わっていただき、シュプールのリハーサル。
オーケストラだけでも雰囲気のある作品ですが、スウェーデン語の柔らかな口調、そしてカールソンさんの深いまろやかなお声で、ぐっと作品の景色がはっきりと見えてきました。これは楽しみですよ!
孤独なシュプール・・・スキー跡に人生の想いを馳せている作品ですが、
子供時代 誰もいない雪原を一人でスキーで走り、滑った経験を持つ自分にとっては、
ある種の懐かしい風景にもなります。
この詩人Gripenberugさんは、スウェーデン劇場で1905年に上演されたメーテルリンクの「ペレアスとメリザンド」のスウェーデン語訳をされた人なのですね。シベリウスの「ペレアスとメリザンド」は、この上演のための劇付随音楽です。
自分はあいにくスウェーデン語についてはまだまだ何も語れません。フィンランド語とは系列の異なる言語です。
さて、一気に冬景色が見えたところで、タピオラのリハーサル。
先週の「全曲とおし」で、かなり問題点がどの曲も浮き彫りになったので、逆に方向性がはっきりしてきましたね。メンバーの音の勢いと姿勢が違います。
楽器という道具を使って、音という絵具で全員で絵画を描いているような・・・・そんな感触もあります。
素晴らしい作品ですよ、交響詩タピオラ。
そして交響曲第7番のリハーサル。こちらもシベリウスが描いた途切れのないテンポ変化を確認しながら、
まだまだ難しいセクション間の受け渡し、アンサンブルを磨いてゆきます。
こちらも究極の交響曲でしょうね・・・・・・
リハーサル後、久しぶりに荻窪の台湾料理やへ。
料理がスピーディーに出てきて、おいしいです。
あと3週間・・・・・・・・
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