昨日に引き続いて、昔の音楽仲間のリサイタルを拝聴!
ヴァイオリンの森下幸路さん。そしてピアノは川畑陽子さん。
東京文化会館小ホールでした。
森下さんは現在大阪交響楽団首席ソロコンサートマスター。ソロ活動も活発にされている。
その昔北欧企画のアンサンブルの折に、コンサートマスターをお願いしていた。
昨日の三宅さんと同様です。
当時と変わらぬ美しい音、そしてさらに磨きがかかった音色と歌心。
美しさの極致のコンサート。
シュトックマー作曲(デンマーク) 祈り
シベリウス作曲(フィンランド) ノヴェレッテ作品102-1 作品81-2
シェルデルプ作曲(ノルウェー) セレナーデ
ニルセン作曲(デンマーク) ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番
スヴェンセン作曲(ノルウェー) ロマンス
ハルヴォルセン作曲(ノルウェー) メランコリー、スケルツォ
グリーグ作曲(ノルウェー) 十字軍の王シグールより 力くらべ
グリーグ作曲(ノルウェー) ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番
前半も後半もスカンジナヴィア圏の作品を主としたプログラミング。
その中でシベリウスは、やはり作品の色合いが違うと強く感じた。
でもシベリウスの中で比較的軽妙でおしゃれで明るい作品を選んでいた。
森下さんの素晴らしい音程感覚と音色は高音で格段に光る。
吸い込まれるような素晴らしい響きと歌。
いずれの小品も美しかったが、ニルセンのソナタのアプローチには本当に目を見張った。
深い読みをしていると感じた。ニルセンの多面的な面白さが全開!素晴らしい。
後半のグリーグ作品においても、通常のフォルムとは違うグリーグを聞かせてもらった。
そのアプローチは、ある部分民族楽器の特色が強く感じられたり、自由な空間が出現したり・・・
とにかくすべての音に意味があるということを自然な形で聞かせていただいた。
そして忘れてならないのがピアノとのアンサンブル。
川畑さんも、とても幅広い種類の音色と音楽の言葉で、作品を描いていらした。
作品の隠れた魅力を解き明かしてくださった印象です!!
またぜひ魅力的な作品たちを聞かせてほしい!
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