あるとき名古屋へ師匠の指揮する名古屋フィルハーモニー交響楽団公演を聞きに伺った。
エキストラで乗っていたフィンランド留学組のひとり、トランペットの坂本敦さんと名フィルのトランペットセクションと一緒にリハーサル後ラーメンを食べに行った!その時声をかけてくださったのが 今回初共演となった愛知室内オーケストラのトランペット奏者藤田さん。それが今回の演奏会誕生の秘話!(^^ゞ
自分も3年務めた愛知県芸出身者で創設した室内オーケストラ。直接の当時の教え子も在籍している。
懐かしいような、そんな空気も感じながらの三日間のリハーサルをおえて本日いよいよホールへ。
三井住友海上しらかわホール。実は初めてでした。シューボックス型の美しいホール。残響は多めです。
メンバーの皆さんはこのステージを慣れています。ステージリハーサルでどんどん美しい音が生まれます。
700席弱のホールなので容積としてはそれほど大きくありません。隅々までオーケストラの音が響きます。
14時30分からリハーサル。16時過ぎには終えて本番に備えます。
嬉しいお客様が。
名古屋出身、県芸出身、シベリウスアカデミー出身のヴァイオリンの幸江さん。
二人目のお子さんご出産まもないことで公演本番は難しいのでステリハにいらしてくださいました。
オーケストラのメンバーも顔見知りが多いようです。
お弟子様も名古屋出身なので、名古屋組、ドラゴンズファンそろう!というところでしょうか。
ご来場ありがとうございました!!
18時45分開演。
実はこの日は京都市交響楽団の名古屋公演と重なっていました・・・・
集客もなかなか厳しい状況になるかと関係者一同恐れていたのですが、
正直のところ予想以上にご来場いただき、とっても嬉しかったです。
シベリウス カッサツィオーネ
アルチュニアン エレジー
ラーション 田園組曲
シピラ 日本のスケッチ
ゲーゼ 交響曲第4番
アンコール グリーグ エロティーク
このホールと、愛知室内オーケストラの皆さんの響きが 本当に今回のプログラムに見事にはまった!
自分の中ではその印象が非常に強いです。
どの作品もその持ち味を敏感に感じ取って下さり、こちらの「あやしい日本語」のリクエストにもなんとかついてきてくださり、おいしい味を一緒に味わった・・・・そんな実感があります。
私より皆さんず~~~~~~~~~っとお若いのですが、その若さからあふれる瑞々しい音楽の語り口と響きに、本当に今回うれしくて素敵な時を過ごすことができたと思っています。
いずれもよかったのですが、ゲーゼの作品をこんなに鮮やかに一緒に語ってくださったこと、感激しています。
そしてヨウコさん。前半にロシアの作曲家、アルチュニアンのエレジーを。
これはちょうど半年前に亡くなったアルチュニアンを偲んでの選曲。ロシア作品の録音も多いヨウコさんです。
数分の小品ですが、歌心あふれる名曲です。ヨウコさんの美しい音が光る作品です。
後半には新作初演の作品を。作曲者はまだ22歳。来日経験はない作曲家。でもヨウコさんから度々日本の話をきき、そして写真、ポストカードでその風景を見て・・・今回の作品となりました。
1曲目「善光寺」 2曲目「浅間山」 3曲目「新宿駅」
愛知室内オーケストラの編成にあわせて作ってくださったのですが、打楽器パートは一人何役・・・?
日本の風景の音を様々な楽器で表現されていました。
途中に我々がよく知る旋律が・・・
また次に日本で演奏される機会のために、もう少し内緒にさせてください。
なかなかハードな作品でもあります。技が光る作品でもあります。そしてユニークです。
次回この作品に出会うときは、また違う風景が浮かぶかもしれません・・・kiitos Arttu!
終演後ヨウコさんと。このあとサイン会でした。
ヨウコさんのCDは売り切れてしまいました。
名古屋市内だけではなく、近隣各県からもこれまでご縁のあった皆さん いらしてくださいました。
浜松から、彦根から、京都から、岐阜から・・・・・本当にありがとうございます!
こちら、11名で駆けつけてくださった名古屋シンフォニア管の皆様。7月にやはり北欧プログラムで共演しました。本当にありがとうございます!!
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