777

Sibelius Sym7の楽譜チェックをしておりました。
Wilhelm Hansen版の7番
Breitkopf & Härtel社の7番(これもベースはHansen1925年版)
そして自筆譜資料

777と並んでよいことがあるかなと思ったものの、悩みの種が増えるばかり。
とりあえずチェック作業は終えたので、A響へ渡すこととします。

Sym2,Sym3,Sym1と、やはりそれぞれ3種類の版を参照しつつ勉強をすすめてみましたが、
校訂作業の判断について、自分なりに疑問を持つ場面に出会います。

Sym.6,5,4番は、まだB&Hの全集版が出ていません。
校訂報告と新版の解釈がどのようにくるのか楽しみです。

さすがにシベリウスは新しい時代の人であるため、印刷作業も19世紀、18世紀のものに比較すると
より正確になっているのでしょう。音のミスは意外に少ないのです。
今回もそうでしたが、もっとも変更がなされているのは強弱。そしてその位置、クレッシェンド、ディミニュエンドの位置。その変更が全体の8割でしょうか・・・。シベリウスの場合、そのことがとても大事であるのはもちろんですが、今回感じたのは、やはりシベリウスの一筆書きのような作品の書法。
同じことが二度と再び戻ってこない・・・・・・そのため微妙な変化変容していることの判断をどうするか・・
ロジックな書法の交響曲と異なり、ほとんど絵画のようなスコア。1音1音、1フレーズごとのタッチ、筆運びをどうするか・・・・そのあたりが交響曲であっても シベリウスの楽譜の特徴となっていますね。
それが音に反映できるかどうか・・・・・秋からのリハーサルも楽しみなところです。

ということで、A響の皆様お待たせしました。<(_ _)>

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