研究会参加

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中央大学 人文科学研究所主催公開研究会「ペーター・コンヴィチュニーのオペラ哲学」に参加してきました。
講師は ワーグナー研究家、ドイツ語教授、深川第三中学校の同級生、山崎太郎さん。

このご本は先日太郎さんからありがたくもお送りいただいたのですが、なかなか興味深い内容が並んでいます。コンヴィチュニー氏が現在びわ湖ワークショップを開催されていて、日本の演出家や歌手を相手に素晴らしい指導をされていることは、いろいろな記事で見ていました。氏の演出されたオペラを自分は・・・・・・・・・・・・・

見ていました

(すみません、研究会の時は見ていない!と思い込んでいましたが・・・)
サロメ。。。。。見ています。

今日の研究会では、前半 山崎氏による講義、そして後半討論でした。
ブレヒト、フェルゼンシュタイン・・・・それぞれの論点が明確にわかるものでした。
コンヴィチュニーが何を目指しているのか、すでにヨーロッパではやりつくされた感がある・・という評価も出ているようですが、氏のオペラスコア・テクストの読み込みについては、まだまだ日本の現場は学ぶことがあるのではないか・・・というのが自分の意見です。

欧米の歌手たちの音楽的基礎力の高さ、そして血となり肉となっている西洋音楽の語法と共通認識になっている文化や哲学・・・それらが自然に備わっていて、そこに演出家の視点が加わりともに楽譜を見て現場を作ってゆけるという状況と、必ずしも日本の現状は同じではない。
それはオペラの世界だけではなく、クラシック音楽にかかわるジャンルすべてに言えるのかもしれませんが・・・・
言葉、テクストを直接相手にしているという点で、もっとも要求されることが明確で大きいのがオペラの世界だと思います。

日本のオペラ演出については、自分も苦い想いも、また逆に素晴らしく喜ばしい共同作業も両方経験しています。音符(音楽)とテクストは作曲家が緻密に考え作り上げた結果として、スコアが出来上がっています。
その関係をいろいろな事情で勝手に変更することは、自分は納得いかなかった・・・
そんな過去のトラブルもありましたね・・・・ずいぶん時間が経過しました。

オペラに関わっていたおよそ18年の年月、そこから10年離れてみて、その距離感の中から また新たな道を始めることができるのかもしれない・・・・と、感じた研究会でもありました。 
音楽にすべて書かれている・・・というのは変わらぬ自分のスタンスです。
その視点で空間芸術と時間芸術の融合と創造をともに取り組んでいける機会があれば・・・
いつかまたオペラの世界も・・・と思います。

今日は参加の皆さんからも様々な素晴らしい刺激を受けました。
太郎さん、お疲れ様でした!そして素晴らしい講義をありがとうございました!!

会場は中央大学の駿河台記念館。
こちらの教会のそばでした。

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ユリの花がとてもきれいでした。
 

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とっても大きな花でした。見事に咲いていました!
御茶ノ水、高校時代から結構行く機会は多い街でしたが・・・大学も多く、若いエネルギーもあり、
また落ち着く街でもありますね。

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