二期会ウィーク第三夜 終了

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たくさんのお客様、ご来場ありがとうございました!
台風一過で非常に湿度の高い日、日本の夏!を思わせる空気の中、
サントリーホール・ブルーローズは、全員で北欧の大気、光を作り上げるべく 
北欧歌曲を奏でました。
 

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小ホールは私も久しぶりだったのですが、ずいぶん変わったように感じました。

ゲネプロはアンコールのアンサンブルのリハーサルから。女声三部用にアレンジされた、グリーグの歌曲
「二つの茶色の瞳」 大久保さんはピアノパートの中から適切な音を拾って・・。よい雰囲気です。

このあとプログラム順に粛々とすすみました。
 

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カンテレ&ムーミンの立ち位置も決まり・・・・

19時開演。
グリーグの歌曲からスタート、
グリーグ、シベリウス、クーラ、キルピネン、マデトヤ、メリカントという作曲家が並びました。
間にトークを、

そしてカンテレのご紹介も。

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今回、日本カンテレ友の会の事務局の方に、カンテレをお借りしました。
これは10弦のオリジナルモデルだそうです。シンプルですが、深みもあり、素敵な音がします。
貴重な楽器を本当にありがとうございました!!

休憩時間にはカンテレの音も会場で流していただきました。
 

後半幕開けには、大久保さんとのトークも。
いつものながらに大久保さんは、お話が面白いです。どのようにふっても必ずズバリの答えが返ってきます。

後半は途中から自分も演奏者側へ。
いやはや、自分で音を出すのは緊張の時間です。タクトを持つ時とは全く違います。
もう少し日ごろからピアノという楽器にきちんと向き合えるとよいのですが・・
やはりコンサートグランドピアノの響きは、魅力ですね。私の腕ではピアニストのように鳴らすことはできませんが、それでもあの楽器と戯れてみたいと思います。

ソプラノの前川さんが今回のプロデューサーです。1年間の準備を経てのコンサート。
構成、選曲など マイヤ・ヴァイツ先生と相談されながら 組み立ててこられました。
素晴らしい構成だったと思います。本当にお疲れ様でした!

そして何より、ピアノの水月さんのお力が大きかった。
北欧歌曲の伴奏経験が豊富です。言語についても丁寧に読み、伴奏に反映させています。
緻密な方です。安定した支えで歌手の皆さんも、安心して歌われていたのではないでしょうか。

お客様もとても暖かく熱心な雰囲気で会場を包んでくださいました。
本当にありがとうございます!

この日お客様に、ビッグなかたが!!!
ノーベル化学賞を2010年に受賞された根岸英一さんがご来場。

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最後に少しご挨拶いただきました。歌がお好きなのだそうです。

本当に皆様お疲れ様でした。

お陰様で、暖かな良いコンサートになったのでは・・・

自分は生まれて初めて演奏会の中でお召し換えをしました(^^ゞ
これもまた緊張でした。

サントリーホール向かいのビルで、打ち上げ!

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このコンサートには、フィンランドの精霊が来場していました。
Metsan peikko……
森、自然の大切さを今一度思い出してほしい・・・・・そんな思いをもって我々の公演を見守っていました。
 

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リハーサルの写真を撮影していたら、1枚こんなショットが・・・・
精霊?何かがぼ~~っと走り抜けていますね
 

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カンテレの番をしてくれたムーミンも、一杯!SuomiのOlutじゃなくてごめんね・・・・
Lapin Kultaが飲みたかったのかな? 

北欧言語の歌曲に取り組むには、本当に言語問題に真正面から取り組まなくてはいけない・・・
デンマーク語・ノルウェー語の選択、フィンランド人のスウェーデン語なのか、スウェーデン人のスウェーデン語なのか・・・

その言語の選択で、音楽は大いに色合いがかわる。
歌曲はおおむね短い時間の凝縮された宇宙という姿が美しく魅力。
ほんの一音、一言、一瞬の休符・・・そこに莫大な意味とエネルギーが存在。

管弦楽作品を見るときの自分の視点と近いものがある。
またこの世界と接することがあるかな・・・。
ピアノは弾き続けよう・・。

素晴らしい機会をありがとうございました!!
前川朋子さん、
渡邊史さん、
星野恵里さん、
大久保光哉さん、
これからも素晴らしい歌を!!!

水月恵美子さん、 Kiitos Paljon!!!!

二期会のスタッフの皆様、お世話になりました。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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コメント

コメント一覧 (4件)

  •  シベリウスやグリーグの優れた歌曲にナマ演奏で接する機会は少ないので貴重なコンサートでした。水月先生のピアノはさすがですが、曲を俯瞰して歌手をその中に包み込む新田先生の「指揮者のピアノ」も圧巻でした。
     簡潔で要点を外さない語りが興趣をいっそう盛り上げてくださいました。珠玉のコンサートを有難うございました。

  • カンテレと云う言葉にドキッとしました
    カレワラの中に出てくる楽器でしたでしょうか?
    以前セミナーでお話を聞いた時にもありましたっけ…
    音を聴いてみたいものです

  • junsinさん
    ご来場ありがとうございました!
    まだまだ知られていない北欧歌曲の世界の一端を、皆さんと一緒にお楽しみいただくことができたこと、とても嬉しいです。自分もまた精進つづけます。

  • >オケ・ロージンさん
    カンテレは形も魅力的ですが、音は本当に神秘的です。
    ぜひ今度おききくださいませ!!

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