2011年、忘れません

大晦日になりました。2011年、あとわずかの時間です。
高崎に入りました。
新幹線は割と空いていました。

今年も何度もこの「おそうじ中」の印を見ました。その下には「がんばるぞ日本」と書いてありますね。
仕事柄新幹線移動はとても多いです。東京発着の新幹線はなかなか忙しいダイヤです。
入線して次の発車までの限られた時間で行われるこの「チームおそうじ」
いつ見ても感激のお仕事です。手順は見事に決められていて、最後の御挨拶のポーズも決まっている。
でも入線の遅れで時々本当に時間が大変な状況になることもある、それでもリーダーの方の明るく元気な声のもと、見事なチームワークでいつもあっという間に車内清掃は終わる・・・。
今日も感激のお仕事ぶりを見ていました。本当にいつもお世話になっています。ありがとうございます！
整列したチームの皆さんのご挨拶についついこちらも頭が下がります。来年もたくさんお世話になります。

北へ向かう上越・東北新幹線がこんなに早く運転再開して人が動き始めていること、
あらためて凄いことだと思います。
一方まだまだ未来が見えない場所が数多く残っています。
2011年という年は私自身の人生の中でも、節目の年齢にたどりついた年でもあります。
日本中が、いえいえ世界的にも数多くの哀しみと痛みを抱えました。
今なお解決しないこの大きな宿題を置いていく2011年、
忘れることができない、忘れてはいけない年となりました。

我が家も母方の親戚が多く被災しました。福島浜通り組はこれから長い時間かけて人生設計をかえてゆかねばならない。その事の重さには、直接的間接的に多くの人が関わっています。
そして日本が持つ長期的に蓄積された大きな課題もそこには関わっている・・・・
誰もが逃れることのできない問題、抱えた宿題・・・

その解決が第一の課題なのに、相変わらず陣地を守ることが優先されている政局には
途方もなく脱力感を覚える・・・。
与野党双方、野次の前にやることがある・・・・それを2012年は実践してほしい。
2011年の問題だけを解決するのではなく、蓄積されたこの70年近い時間の問題について。

多くのことがみるみる変化してゆくでしょう・・・これからは。
その変化に振り回されずに　しかし柔軟に次の時代の中で大切なことを紡ぎ続けたいものです。

今年も本当に多くの皆さんにお世話になりました。
新たに友の会会員になってくださった皆さん、ありがとうございます。
今年は非常に忙しく動いていたのでお目にかかる時間を作れませんでしたが、2012年はきっと
親睦会を開催します。

そしてコンサートに足を運んでくださった皆さん、ご感想やご意見をいつもありがとうございます。
私自身の大きな支えです。これからも厳しく見守ってください。よろしくお願いします。

共演者の皆さん、たくさんの音を共有できたこと、また一緒に響きを生みだしたこと、
嬉しく誇らしく、深く感謝しています。これからもまた音の道でご一緒できますように。ありがとうございました！

そしていつも支えてくれる友人の皆さん、お弟子様はじめ教え子の皆さん、
暖かく厳しい言葉に数え切れないほど力を頂きました。本当にありがとうございます！！

そして母へ、
震災後、心配と無念の想いがずっと続いている1年だったと思います。
新聞の関連記事の切り抜きが山のように増えてゆくことを見ていると、益々私自身が何をするべきか考えさせられます。故郷　浪江町はすぐには元には戻らない現実が目の前にありますが、無念の想いは必ず次の世代、時代に引き継ぎ、明るい未来の解決方法を見つけてゆくことを共に見つめ続けましょう。
その中で私自身の活動が少しずつでも復興支援にお役にたてるように・・・残りの人生それを考え続けます。
そして不在がちな私でありましたが、いつも健康的な料理で支えていただき、本当にありがとうございます！
2012年、少しでも明るい話題が増えますように。

2011年、本当にお世話になりました。ありがとうございました！